古沢さんのインタビューがアップされてたニコニコ
260年間も続いた江戸幕府の礎、ダメダメ家康…に納得✧︎

 古沢氏は、新しい家康像を打ち出した理由について「歴史上の重要な人物としての家康は今までに描き尽くされているので、僕は歴史の年表でもなく偉人伝でもなく、1人の普通の子がどうやって乱世を生き抜いていったのかという物語にしたかった」と説明。「一私人としての家康の人生をどう魅力的に描いていくかというと、家臣たちとの絆や家族との物語が大事だと。なるべくそっちを重点的に描きたいと思いました」と語った。

そして、なぜ家康は後継者へしっかりとバトンをつなぎ、約260年間も続いた江戸幕府の礎を築くことができたのか「ずっと考えていた」と言い、「家康は天才ではなかった」という結論にたどり着いたという。
「織田信長、豊臣秀吉、武田信玄、今川義元などいろんなスターが出てきますが、彼らはみんな一代で隆盛を築いて跡継ぎに継承するときに失敗し、滅んだり力を失ったりしていて、家康だけがなぜ成功できたのかというと、家康だけが天才じゃなかったのではないかと。信長たちが天才だったとすると、天才は天才にしか運営できない仕組みを作ってしまうから継承できない。家康は普通の人だったから、普通の人が運営できる体制を作り、秀忠に継がせ、それが続いていったのではないかなと僕なりに解釈しました」
その考えから生まれた新しい家康像。古沢氏は「天才でもなく、むしろか弱い凡人として描くのが新しいと思うし、このドラマのテーマになると思ったのでそこからスタートし、彼の人生は本当に艱難辛苦の連続なので、それを経る過程で変貌していくというのがやりたいなと思いました」と語った。

 ――家康を演じる松本さんの印象はいかがでしょうか?


「最初に全48回の構成を松本さんにも見ていただいて、彼はそれを熱心に読み込み、家康がどこでどう変化していくといいのかを懸命に考えていました。撮影は第1回から順番に撮っていくわけじゃないし、突然、全く違う回を撮る中で、非常に繊細に家康像の段階を計算しながら最初から現場に入っていて、繊細に役を作っていた印象です」

――松本さんと話す中で、刺激や影響を受けたことはありましたか?

「松本さんとは、3回ほど話しました。家康が変化していくタイミングで考えを確認したいということで、ここでこういうふうに変わると考えてますというのを、彼は基本、真剣に聞いていて、そこで話し合いながら、僕も家康像がまとまっていく感じでした」

――序盤の、すごくダメでめそめそ泣いている家康はどんな気持ちでご覧になっていたのでしょうか?

「松本さんは最初から振り切ってダメダメな家康を演じてくださっていました。みんなは後半の貫録のある家康になってから褒めてくださっていると思うけど、僕からしたら、前半のダメダメな家康をあそこまで振り切ってやることの方が難しいことで、松本さんも頑張ったと思うので、もっとあっちを評価してあげてくれと。本当に素晴らしかったです」

…本当に「どうしたらええんじゃ~!」が忘れられない。
ダメダメ家康の振り切った演技もだけも、晩年までプランを立てて演じたってすごいことだと思う。
声の高さや話し方、歩き方や所作、表情の変化、歳を重ねるごとに重厚感が増して、徳川家康になってたもね…!
いろいろ考えて研究して挑んだと思う。

「プレイヤーとして命をかけたい」と挑んだ作品だもんねニコニコ