堤町 地車彫刻 | だんじり好きの独り言

堤町 地車彫刻


堤町 地車彫刻


9月6日に

貝塚市は南近義地区、堤町のだんじりを見学させて頂きました。


平成26年8月31日に新調、御披露目された堤町のだんじり。

網無しで、見学出来ますよ~と、誘われゆっくり、じっくり見学。


では、

簡単ではあるが、私観点で撮らせて頂いた、

貝塚市 堤町の地車彫刻を載せるので、見て頂くと有難い。


少し長めですが、ご了承を。



堤町地車

平成二十六年八月新調


大工:隆匠

彫物:木彫 山本



姿見正面

姿見平


ふきちり・吊下げ・纏、交差旗も隠れていますが、2種類あるようですね。


主屋根


抜群の存在感。 

一目で、堤町のだんじりと分かりそうです。


正面懸魚:雲海に天の逆鉾(あまのさかほこ)


雲海が左右非対称なのにも驚いたが、

その中に輝く黄金色の三本の矢(神話に登場する鉾)。

これにはびっくり。


天の逆鉾は、

宮崎県高原町の、霊峰高千穂峰の山頂に突き立てられており、

霧島東神社の社宝になっているそうです。

正面枡合い:素戔嗚尊八岐大蛇退治



主屋根枡合右面:天兒屋根命神鏡を以って怪異を顕す

(あめのこやねのみこと、しんきょうをもってかいいをあらわす)


八木地区大町の土呂幕左面にも使われていますが、珍しいので釘付け。


主屋根枡合い左面:白面金毛九尾の狐

(はくめんこんもうきゅうびのきつね)


尾っぽを九つ持つ狐で、九尾の狐、

調べてみると、興味深い神話のひとつ。



木鼻の獅子も独特。


虹梁の彫刻と枡合いとの一体感がとてもいい。


妻板の彫刻もいいです。



後面

後屋根懸魚:雲海に月 兎の餅つき

主屋根後面懸魚には龍が彫られています。

真ん丸満月のなか、兎が餅つき。

日本ですね~


後屋根枡合い三面


正面:庚申堂(こうしんどう)から出陣する真田の影武者

右面:稲葉山城に千成瓢箪

左面:富士川の初陣


竹の節:達磨大師

いかつい。


脇障子物見

右面:石田三成 最期

左面:方広寺 鐘銘事件


石田三成の最期・・・柿は胆の毒ゆえ食わぬ・・・

方広寺鐘銘事件・・・豊臣と徳川、大坂の陣の始まりとされる釣鐘。


いいです。


腰廻り

番持ち:弁財天


正面


土呂幕:小牧長久手合戦 加藤清正、本多忠勝一騎打ち

迫力満点の加藤清正。


勢いを感じる、素晴らしい表情の本多忠勝。


周りの兵もいい表情ですね~



迫り来る馬の迫力に、驚く鳥がとてもいい感じでした。


右面


土呂幕:福島市松、紀州根来攻め

大河ドラマ「軍師官兵衛」での、清正(虎之助)や市松(正則)以上の迫力がある。

こちらの武将、名が分かりません。捻じれた金棒、凄い。


根来盛重かな~・・・貫録十分!!



この根来衆、かなり男前。



/>小連子: 墨又一夜城築城 

小さくてもこの表情、いいです。


左面


土呂幕:大坂の陣 茶臼山 家康本陣 真田幸村の討ち入り 金扇馬印を倒す

驚く、家康の表情は必見。

幸村の家康への執念が伝わってくる。

大連子:薄田隼人の勇戦

小連子:後藤又兵衛 半田寺山にて家康の棺桶に日本号を突き入れる


縁葛:大坂夏の陣 塙團右衛門 貝塚願泉寺の宴


居ました、私の好きな武将、塙團右衛門。

願泉寺での宴の後、樫井の合戦が始まります。 



松良:賤ヶ岳七本槍


松良受けの稲穂、秋らしくて和みます。


遊び心も素晴らしい。



見送り下 大連子正面:本能寺の変

祭禮時はまず見る事が出来ないところ。

幟差しも外して頂いた状態での見学。


とても素晴らしいと感じました。


微かに見える信長の横顔、奮戦する蘭丸・・・

信長と濃姫。

何か伝わってきます。

天蓋


見送り:真田丸ノ攻防


中央で真田大助が戦っています。

この時、大助若干13,、4才


木村重成

男前です。


奮戦する大助、奥には真田丸、妻側には大坂城がうっすら見えます。




蜂須賀至鎮 木津川口の戦い。




鴨野の戦い 上杉景勝

物凄い形相です。




所狭しと、戦いが繰り広げられています。


家康本陣に、戦況を見届ける、淀・秀頼・大野治長


上杉景勝の兜 摩利支尊天・日天大勝金剛・毘沙門天
貫録あるな~


最期に真田大助をもう一枚。

奮戦する大助、奥の櫓で軍配を握っているのは父、真田幸村かな。




素晴らしく、いいものを見せていただきました。

堤町の皆さん、有難うございます。


素晴らしいだんじりで、

これからもいい祭が出来る事を期待しています。