では、ここから注意点を交えて3D機能の説明をしていきましょう。
・構造体の非表示
こちらも神速Illustrator[グラフィックデザイン編]のP245の一覧を見るとわかりやすいですが(しつこすぎ)、構造体を非表示にすると、張り子のようなイメージで中の構造体が非表示にできます。
これによりマッピングデータのみ表示させることができ、リボンのような表現が可能になります。
↑構造体非表示の概念
↑マッピング用のシンボル
↑構造体を表示しないチェック
少しトリッキーですが、こんなことも可能です。
↑マッピングを差し替えるだけでハムエッグからベーコンエッグへ早替わり
↑一応解説
また、表面を「陰影なし」にすると強制的に構造体は消えてしまいます。フラットなイラストを作成する場合は注意が必要です。
↑陰影なし
↑構造体は消える
・グループ化
グループ化することで離れたオブジェクトも一緒に効果をかけられます。これにより土星や帯など様々な効果を表現できます。
↑グループの概念
半円とパスをグループ化して回転するだけで、あっというまに土星のできあがり。
ちなみに塗りも線もないオブジェクトは認識しないので注意しましょう。
↑グループの作例1(土星)
発展したものがこちら。マッピングや光源をいじると多少はそれっぽく見えますね。
↑グループの作例2(円盤)
種を明かせばなんてことはない、手で作ったデータはたったのこれだけ。
↑アートワークはこんなかんじ
・回転体の分割面
回転体は、回転軸に対して垂直な直線であれば円を上から見た平面に、少しでも曲がっていれば回転軸を中心に回り込む分割になる。
↑軸に対して垂直だと平面
↑垂直以外はぐるりと回る
↑こんなイメージ
Illustratorの3Dは、この3つを知るだけ作成できるオブジェクトの幅が格段に広がります。
せっかくなので、今後のスニークプレビューを。
↑半透明な地球
↑おだんごのフラットイラスト(うそ)
↑青いおっさん王の顔だけ(うそ)
↑人口増加の解決策
↑前線基地(アニメーション)