キッチリと指定通りに作っても、「イメージと違う」などの理由で級数や書体の変更などもありえますし、文字赤字、ページ移動によるノンブルの変更などもあるでしょう。
文字赤字はどうしようもありませんが、このフォーマットは文字がスタイルで管理されているため、書体や級数の変更などはスタイルを変更するだけで一括で変更できます。
行送りはグリッドで管理しているので、フレームグリッドの数値変更でできます(一括での送り変更の場合のみ。オビなどは手動で変更する必要があります)。
さらに、シリーズ本や月刊誌など同一体裁で内容が変わるような場合にこのフォーマットは威力を発揮します。
シリーズでなくても、再校時に赤字が多くて原稿を新規で差し替えなどがあった場合など、個別に手作業をしていたらまた最初から同じ作業をしなければなりません。
例えばお鍋とかに入っているような、人参で作った花を100個作るとします。
う、まずそう。手抜きはいけませんな。
ここでの方法は包丁で100個を個別に切り抜くのではなく、最初に抜き型を作り、作った抜き型で100個を抜くという作業に近いかもしれません。
もし、追加で100個つくることになったら、前者はまたもや100個切り抜きますが、後者は抜くだけです(あくまでも100個作るという観点からです)。
シリーズの第2巻の原稿を受け取ったら、抜き型はもうできていますので、今度は3分で出力まで完了できるはずです。
これは本文や、索引、別の本の目次にも「作業法」を流用できます(本文は2年ほど前に記事にしてますが…)。
効率よく作り、効率よく直せるデータを作ると、次からも効率よく作業ができるのです。
あ、目次どうでもよくなってる…。