illustratorデータの中身 3 | 3倍早くなるためのDTP講座

3倍早くなるためのDTP講座

DTPの作業を早くするためのテクニックを綴っていこうと思っています。

では、ai形式だとどうでしょうか?


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前回の「画像にグレー乗算のデータ」を画像を含まずにai形式で保存、抽出します。



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今回は下から3番目、抽出テスト乗算ai.ai(1.5MB)です。



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画像以外にもいろいろ抽出されました。epsとかpsとかありますが、Illustratorでは開けません。容量も軽すぎです。これはなんでしょう?

そしてtiffフォルダ内のファイルはやはりRGBです。

pdfはレイアウトとそれぞれの画像。カラーモードもオリジナルのままです。
やはり、画像は入っていますね。
しかし、epsのように分割された画像はありません。

というか、ai形式はPDFであり、オリジナルのai形式と同じものがPDFとして抽出されただけのようです。

ちなみにai形式でも、保存時にPDF互換のチェックを入れないと何も含みませんのでご注意を。



つぎに配置ではなく、構造自体を見てみます。

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イエローの上にシアンのオブジェクトを乗算で重ねて保存、File Juicerで抽出します。


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抽出されたファイルです。


抽出されたPDFをIllustratorで開いてみると、eps形式ではオブジェクトが3つに分割され、大外にクリッピングマスクができていて、ドキュメントサイズも大外のサイズになっていました。ファイル容量は32KBとオリジナルに比べて激軽です(内容的には当然)。

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バラすとこんな感じ。


一方、ai形式は、やはりオリジナルとまったく同じでした。

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ai形式のデータをInDesignに配置すると透明効果が持続し、eps形式では消えるのはこういうことだったのですね(参考;透明効果を含むAI形式ファイルの配置※(自分の記事を間違えてました^^)、参考:AIファイルの配置)。

検証の結果はこんな感じです。
まとめる気力がないので、各自でお願いいたします^^。

さて、これでIllustratorリンク配置関係の記事は終わりにいたします。
コメントを頂いた皆様、ありがとうございました。





あ、記事に関係ありませんがkamisetoさん、「正規表現を使ってテキストをいじる3.0」スクリプト、公開していただき本当にありがとうございました。おかげさまで、特定の文字の変換が劇的に速くなりました。心より感謝いたします。

その後、DX版もいただいたのですが、一つ問題が……。

このようなエラーで止まってしまいます。

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スタンダード版は問題なく動くのですが、何か足りないものがあるのでしょうか?
バージョンはCS3です。

それにしても設定ファイルの追加はかなり強力ですね。早く使ってみたい^^。

追記:
kamisetoさんにコメント頂きました(というより半強制です、スミマセン^^。mgさんもありがとうございました)。
こちらにCS3版をアップされています。知らない方、いましたら是非ともいただきましょう。「これ、スゴイ!」です。まさにIllustratorの文字編集革命です。