これは独自の理論で展開しています。
DTPに正解というものはありません。ある会社ではベストの事柄も、ある会社では絶対NGなんてのもよくあることです。
仕事の内容や環境によってはあてはまりませんので、ご参考程度にお考え下さい。
また、あきらかに間違っているようなことがあればご指摘いただけると幸いです。
●体裁説明
InDesignCS3を使います。
版形B5、2C×2C、全10章で約200ページの単行本。
章ごとに改ページ。
左ページの柱に章タイトル
右ページの柱に大見出し
あとはこんな感じで。
体裁はこんな感じ。
●マスターの作成
昔でいえば版下台紙、マスターページの作成を行います。
同一体裁のページものであれば、これが全ての元になるのでしっかりと作り込みましょう。
まず、本文用のページ、マスターAを作ります。
マージンは図版などを揃える際に重要になりますので正確に設定しましょう。
文字ボックスはいろいろやり方があると思いますが、ここではフレームグリッドを2段組の設定にします。
左右ページにボックスを置き、ボックスを連結しておきます。
注意点は、編集するものとしないものを区別すること。
ハシラやノンブルなどは固定(内容は変わりますが、いちいち入力することはない)なので、マスター上に置きます。
逆に章タイトルなどはその都度変わりますので、マスター上ではなく通常ページ上に置きます。
最初のページのタイトルのバックは、平アミが裁ち落としになっています。
これをオブジェクトとしてページ上に置くと、左右ページが入れ代わったときに面倒なことになるので、基準マスターでマスターBとして左右ページを作ってしまいます(章は改丁でなく改ページとします)。
基準マスターを使えば変更しない部分はマスターAのアイテムがそのまま置かれるので、ノンブルの位置や書体が変更になった場合でも、マスターAを変更すれば自動で変更されます。
タイトルの平アミボックスに回り込みをかければ、下にあるテキストボックスは自動的にテキストが逃げますのでボックスを作り直す必要はありません。