IllustratorとQuickeys
前述の通り、Illustratorにはアクションがあり、ショートカット編集も出来ます。
これならQuickeysなしでも良さそうですが、やっぱりQuickeysを併用する方が効率は上がります。
●アクションの難点
アクションの難点はショートカットがファンクションキー(+修飾キー)のみということ。
最大で15×4=60個までで、キーボードによってはF5くらいから右は押しにくく、修飾キーとの併用のみなので覚えにくく実用性に欠けます。
これを、Quickeysで好きなショートカットに変更、たとえば左揃えのアクションを作りコマンド+←のように直感で分かりやすいものに変更できます。
また、頭文字をとったり、左手に近いモノに変えることで更に作業をしやすくできます。
またアクションでは記録の出来ないものもQuickeysなら記録できます。
例えばアクションは特定のフォントのみを選ぶいう動作は記録できません。
アクションでフォントを選ぶと属性ごと記録されてしまうので、級数や行間も変わってしまいます。
このように、Quickeys単体での記録ができないもの、アクションだけでは役不足の部分を補い合うことで自動化、効率化の幅を広げることができます。
●貧弱なショートカット編集
CS4以降はどうなっているか分かりませんが、Illustratorのショートカット編集はInDesignやPhotoshopに比べて使えるキーの制限が多く設定しづらいです。
また、同じコマンドに対して複数のショートカットも登録できません(これはPhotoshopも同じ)。
場合によっては複数あったほうが混乱しないこともあります。
例
ワタクシはInDesignでの選択ツールの持ち替えにダイレクト選択ツールをコントロール+A、選択ツールをコントロール+Vに設定してます。
また、昔からのクセで使うため、デフォルトのA、Vのショートカットも残してあります。
しかし、Illustratorでは同じショートカットをつくることができません。
アプリケーションが変わっても操作方法が変わらなければ、いちいち頭を切り換えずに済み、いらないを混乱しません。
これをQuickeysで
1. escキー(文字カーソルが入っている場合に解除する)
2. 英数キー(英語モードにする)
3. Aキー(デフォルトのダイレクト選択ツール)
と記録してコントロール+Aに当てれば、ダイレクト選択ツールはコントロール+A、またはAで持ち替えられることになります。
Quickeysは、Illustratorの弱いところを補う形でつかえるのです。