文字アキ量設定 | 3倍早くなるためのDTP講座

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DTPの作業を早くするためのテクニックを綴っていこうと思っています。


InDesignにはIllustratorの8以前にあった「ツメ」チェックがありません(Illustratorも今はありませんが)。

パーレン(かっこのこと)などの約物を詰めたいけど、一個一個手動でやるのは大変です。

QuarkXPressにはイージーコンポというエクステンションがあったので、簡単に詰められましたが、InDesignにはありません。

約物を詰めるだけなら検索置換で一括でできますが、本文やキャプションなど種類ごとに変えたい場合や、修正時などを考えると自動的にツメたいところです。

そこで、文字アキ量設定の出番です。

組版に詳しければ問題ないと思いますが、ぱっと見、なにがなんだかわからない、特にプリセットの行末約物半角って何?という方も多いのでは。

そんな方は、とりあえず勉強部屋へGO!
http://study-room.info/id/study/main2/study76.html
http://study-room.info/id/study/main3/study25.html


はい、戻ってきた方いいですか?

QuarkXPressやクラシックのIllustratorではパーレンやナカグロなどの全角約物は、特に指定しなければ「全角取り」でしたが、InDesignは日本語組版のルールが基準になっているので、

全角パーレンは、二分パーレンに二分のアキという設定、
同じく全角ナカグロは半角ナカグロに前後四分アキということになっています。
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日本語組版を詳しくお勉強されたい方は近藤信男さんのサイトをご覧下さい。
とても丁寧でわかりやすく、解説されています。

http://kondou.comic.to/


それらを踏まえて、前、後の文字関係とアキ量の設定をしてやれば、思い通りの設定が作れます。

理屈はカンタンですが、実際設定を作るとなるとその組み合わせの多さゆえ大変です。

シフトを押しながら選択すればまとめて選ぶこともできるので、同じパターンの文字は一括で設定可能です。
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まちがいやすい設定で、行頭と段落先頭を混同しないようにしましょう。

作成したセットは段落設定の「文字組み」で選べば設定できます。
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段落ごとの設定になるので、任意の場所のみという場合は一文字ずつかけましょう。