階段を登っている時、階段を降りている時、ふと階段を見失うことがある。
自分以外の人にこういう現象は今までに経験したことはあるか聞いた所、今までのところ、誰も同じ経験をした人がいなかった。


どういうことかというと、階段を登っていると、ふと、どこに自分の足を置けばよいのかわからなくなる。
突如として、そこに階段というものがあるのか、自分の振り上げた足を一体全体どこに着地させようとしているのか全くわからなくなる瞬間がやってくるのだ。
 

見えなくなるという表現のほうが正しいのかもしれない。
宇宙のブラックホールに足をふみいれてしまうような感覚。
不安と焦り、恐怖の感情が一気に押し寄せて来る。
 

その原因は何か、ずっと考えていた。
ネットで検索してもなかなかズバリな回答は得られない。
故に、色んな物を繋ぎ合わせて、自分なりの回答を考えてみた。
 

それは脳がバグをおこしているから。
 

階段を上るまたは下るときに脳内で起こる通常の一連の流れはこうだと思う。


まず目が階段を見る → 脳に映像が送られる → 脳が今までに蓄積されたデータを検索 → これは階段であると認識 → 足の筋肉に次の指令を送る → それは階段だから足を動かして上らねば(または下らねば)ならない → 足の筋肉が指令を受け動く → 階段を登るまたは降りることができる

その一連の流れの中で起こるバグとは

(仮説1)
途中で脳が「本当にこれは階段だったのでしょうか?もしかしたら、道路にポッカリと空いた穴なのではないでしょうか?」と、自らの判断を疑いはじめる

(仮説2)
脳の回路が突然遮断される。いままで一連の流れで、上手く階段をのぼれていたのに、突然、その回路が遮断される。
ブラックアウトだ。

この症状はピアノを弾いているときにも現れる。
ハノン(昔はバイエルが主流)を弾いているときも、単調な音階を繰り返す練習なのに、次は何の音で指をどの鍵盤に降ろせば良いのか、突如として頭が真っ白になることがある。

仮説1と2が同時進行で発生、またはどちらか一つが発生。

何故そのようなことがおこるのだろうか?

それはおそらく脳の成長発達過程で正常な段階を踏むことができずに成長してしまったからではないかと推測している。 

脳の回路がそもそもうまくつながるようにできていない。

自らが判断し下した決断を最後まで貫徹できるように回路が創られていないんじゃないのだろうか。