限りある時間の中での


俺たち5人の旅路。




『SexyZoneのグループ』

・・・・・・としての5人だけの旅は


きっと

これが最後となる。




だから


ひとつひとつの

ほんの些細なことでも


記憶の中に閉じ込めた。





そして



この5日間の足跡の記録は


写真に動画に映像へと

視覚媒体に

出来るだけ残そうって思った。



なんで?




だってさ


大事にしていても

人の記憶は

時と共に

薄れていくものだから。




物理的な物に残しておけば


後々

みんなで思い返した時に


撮った視覚媒体を見て


その時に

感じた事や状況を

思い出せる手助けになれば


・・・・・・ってね。




けれど


今回の旅に関しては


そんな事は

必要ないと思える様な

稀有さを感じた。



俺たちの

想いと記憶は

心の中に

ずっと残り生き続けるから。




そんな

相容れない2つの思いを

同時に感じながら


俺は

撮った写真を確認する。




うん。

いいね。


あぁもぅ・・・かわいっっ。





「ケンティー?」


「あぁ・・・ごめん。

   被写体の可愛さに見とれてた。」



「・・・被写体っていうか勝利でしょ?」


「聡ちゃんも可愛いよ。」



「聡ちゃんも?・・・も?・・・・・・ってかさ

   やっぱり

   勝利の事しか見てないじゃん!!」


「ん?ふふふ。」



「その被写体勝利が

  『ねむねむゾーン』なんだけど?

   目を閉じちゃってるし

   もう1回

   写真撮り直した方が良くない?・・・・・・って

   うわぁ・・・・・・なに!!」



ケンティーと真面目に話してた所に

風磨くんが乱入。


僕の事を

後ろからはがいじめにしてきた。



「聡ちゃん?気づいてあげたら?」



風磨くんの声が

上から降ってきた。



気づくって・・・・・・どゆこと?

風磨くん?