かわいいな・・・・・・。


ふふ・・・寝ぼけちゃってる。




この場所に


俺とお前しかいないって

そう思っちゃってる?

勝利?



聡ちゃん

びっくりして

反対向いちゃったよ。




掛け布団を上に引き上げ


ふたり隠れるように

ふたりだけの世界の中


そっと


勝利の唇に触れた。







「しょーり子ちゃんは

   朝から大胆発言だな?」


「あっ・・・風磨くん起きたの?」



「聡ちゃん、おはよう。」



布団の上で


上半身だけを

起き上がらせている

風磨くんと目が合った。




「おはよう。風磨くん。

   ・・・えぇーーっと・・・・・・マリは?」


僕の問いに対して

風磨くんが

指先を下に向ける。



その先には

大きな体を小さく丸めて


風磨くんに

『ぴとっ。』って

くっついているマリウスの寝姿が。



・・・・・・そういう僕も


さっきまで

あそこの・・・・・・。


風磨くんの布団の中に

マリと一緒にいたんだけどね。



体は1番大きいけれど

中身は昔のまま。


マリウスかわゆす。




「・・・それにしても・・・勝利がさ・・・・・・。

   いゃぁ〜〜驚きだね?

   中島のこと

   布団の中に引きずり込むわ。

   モーニングチュウをねだるわ。

   お兄ちゃんびっくりしたわ。www」



そう言いながら

楽しそうに

おどけて笑う風磨くん。



寝起き直ぐで

こんなにも

テンション上がっている

あなたの方が


僕には

びっくりだけどね。




「・・・・・・て・・・ ない。」


「・・・んっ?」



後ろから

小さな小さな声が聞こえた。



「・・・してない。・・・言ってない。」


「なんだぁ〜〜?・・・寝言か?」




『がばっ!!』


布団をはがす音が聞こえた

・・・って思って


振り返ると


そこには


上半身

起き上がってる勝利の姿。




「違うもん・・・・・・。

   してないもん。言ってないもん・・・/////。」


「ふぅぅ〜〜ん。

   そう?俺の気のせい?勘違い?」



風磨くん楽しそうだねって

思っていたら




「俺の織姫を責めないでくれよ。」


って


勝利を

後ろ手にかばいながら


ケンティーが起き上がった。



メチャ

かっこいいです。


じまじまさん。