背中に


そして肩に・・・。



上から

のしかかる重み。



「・・どしたぁ・・聡ちゃん?」




俺は


勝利を撮ろうと

構えていた腕を下ろすと


その反対側

手ぶらの腕を持ち上げて



俺の肩口にある頭を

前後に

するんと撫でた。




それは


見た目よりも

遥かに

滑らかな指ざわりだった。




気を良くした俺は


再度

触れたくなり


その体勢のまま


更に数回

するすると

彼の後頭部を撫でた。



やわらかい髪が

指の間を

さらさらと滑り落ちていく。




すると


俺の頭に

自分の頭をぐりぐりと

押し付けてきた。



・・なによ・・それ・・・。


反則でしょ?

可愛すぎるでしょ?



頭を撫でていた手のひらを


そのまま

彼の後頭部の下へ。




髪の生え際の辺りで

1度手の動きを止めると


自身の首を

彼の方へとひねり


色素のない

金髪色した髪に

ひとつKissを落とした。




それから


彼の後頭部を

ゆっくりと

持ち上げる様にして



俺へと


視線を

合わせさせると



そのまま


首を伸ばし

唇を合わせた。




『びくんっっ。』



聡ちゃんの肩が揺れた。