ねぇ? 
  今日ってさ・・なんの日か知ってる?
【2月22日】は【猫の日】なんだって。」


さっき
勝利くんに知ってるかどうか聞いてみた。
「・・・ふぅぅう~~~ん。そうなんだ。
  へぇぇぇ~~~っ。・・・・・・なんで?」

「えぇ?!ウッソ?本当に知らないの?」
「うん。知らないや。ごめんね?」

あまりのマリウスの驚きように
知ってるふりをした方が
良かったのかなって
思ったりもした。
・・・けど

ダメだ。ダメだ。
知ったかは良くない。
知らないことは
ちゃんと知らないって言わなくちゃ。

やっぱり
ここは正直に『知らない』って
答えないとダメだと思って

マリウスの問いに対して
「うん。知らないや。ごめんね?」
って目の前で両手を合わせた。



そっか・・・。
じゃあって思って
勝利くんが知らないって言うから
なんで【2月22日】が【猫の日】なのかを
教えてあげたんだよ。

猫の鳴き声の
ゃん」「ゃん」「ゃん」と
日本語の「2」「2」「2」語呂合わせに
ちなんだものなんだよって教えてあげた。

「へぇーーーー。
  マリウス凄いじゃん!
  物知りじゃん!!」って

勝利くんは大きな瞳を
キラキラさせて僕のことを褒めてくれた。

何だか嬉しくなっちゃって
実は【2月22日】という日にちは
全国の愛猫家からの公募によって
決定されたものなんだってことも
教えてあげたら

「凄いじゃん!!
  マリウス凄いなぁ~~。」って
本当に褒めてくれるから

何だか僕・・・恥ずかしくなっちゃってさ

「実は僕も人から聞いた話で・・・。
  うん。お姉ちゃんなんだけど。」
って種明かしをした。

けれどそこで 勝利くんは
なぁーんだってならなくて

「教えてもらったことを
  ちゃんと覚えてて
  それを人に教えられるなんて
  凄いなマリウス。」
って更に褒めてくれた。

何だかもう嬉しくて
嬉しくて
泣きそうだった。
勝利くん大好きって思った。





そんな中
風磨くんが楽屋に入ってきたんだ。


勝利くんが
風磨くんにも聞いてみたら?
って言うから


ここにいないケンティの事を
説明しがてら

さっき勝利くんにしたのと
同じ質問を
風磨くんにしてみた。