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今の時代、まだまだ優しい人は損をする機会が多いんじゃないかと思う。
もう少し厳密に言うと、人からのお願いを何でも引き受けてしまう人、断れない優しい人が、やっぱり相対的にみて苦労する世の中だと思う。

例えば転職の場合でもそう。
自分の成長機会を求めて転職を考え、ようやく決心をする。優しい人は色んなことをついつい考えてしまうので、まずここに至るまでに相当な時間を要する。

そしていざ、会社に転職の申出をする。
すると上司からは「今辞められると困る」とか、「君の代わりはいない」とか言われる。
更に同僚から「もっと一緒に働きたい」、「やめないで欲しい」なんて言われると、もうそれで決心が揺らいでしまう。

"『自分のやりたいこと』と『周囲の声』は全く別であり、周りなんか気にせず、自分のやりたいことをやればいい。"

もちろんそんなことは頭で分かっている。

ただそれでもやっぱり、周囲の声のせいで自分のやりたいことまでボヤけ始めてしまったりする。

優しさが優柔不断さを生んでいるのかもしれないし、周囲の無責任な声が原因なのかもしれない。世間の「転職なんて当たり前」という認識が、特に40代以上の人たちに浸透していないのも要因かもしれない。

もしその様な悩みをもつ人がいるのであれば、『将来の自分』を想像してみることが、1つの有効な手段だと思う。

10年後、20年後に今の職場で働き続ける自分が思い描けるなら、踏みとどまる判断も正解かもしれない。

でも、時代はこれから更に速いスピードで変化していく。

AIが代替出来る仕事はどんどん増え、誰でも出来る仕事はどんどん減っていく。
そして、最後は人にしか出来ない仕事だけが残る。
でも、AIは人の感情を読み取って何かをするということはまだ当面は無さそうなので、そういう"人にアプローチした"仕事は多分残っていく。
(例えば教育に関しても、教えることはAIで代替出来るが、学ぶ人の動機付けやモチベーションのコントロールは出来ないので、教師という仕事はきっと残る。)

そういう視点からも、今の仕事が10年後、20年後にも通用する仕事かどうかを考えることは重要だと思う。

そして多分この、人にしか出来ない仕事というのは、今までの「〇〇の資格」や「〇〇のスキル」とは違った、とても計りにくい専門性を伴うものが多くなる。

これからは個人の時代だとよく言われているのは、こういう計りにくい専門性を持った人がどんどん出てくることなのではと、個人的には考える。

時代の流れが見えている人はどんどんこの方向に進んで行っているし、多分流れは変わらない。
この認識がもっと早く浸透し、優しい人が損をしない時代になればと願う一方で、その時にはもう手遅れかもしれない。

最後はやっぱり優しい人が得する時代じゃないとおかしいと思うし、モノもお金も溢れている時代には、優しい人がより求められるはず。

将来の自分をイメージして、一歩踏み出せる人がもっと多くなってほしい、そう思って書きました。
自分は、そんな人たちをサポートする仕事が出来たらいいなと考えています。