さてさて、今年、一年を感性の研究者として振り返ってみます。
わかりやすいところでドラマの変遷でも追ってみましょう。
年が開けて、大河ドラマの江が幸先の良いスタートを切りました。
これは女性性全盛の時代だけあり、視聴率が順調に伸びました。
そして既に始まっているハード期の到来による男性性気分の上昇に合っていた信長を描くあたりは、風にのっていたという感じです。
そして、同様に仁が高視聴率を稼いでいます。
これも男性性気分の上昇に合致しておりました。
そうは言っても女性性全盛の時代ですから、その裏のマルモの掟が脅威的な伸びを見せていました。
順調にいったなら、
●女性性度が高いもの
●子供っぽいもの
●男気のあるもの
これら3要素にひっかかるものの好印象が高い年だったのですが、大きな災害がありました。
その時に大衆の脳が察知するトレンドの源に大きな変化がおきました。
急激な防衛的男性度が上昇してきたのです。
この辺りの話はかなり難しいと思いますが、それを如実に表しているのは、家政婦のミタです。
クールすぎる役柄が、視聴者の感性の領域を大きく刺激しました。
そこから一気に口コミが広がったのです。
通常、アナログ期(現在)は、大きなヒットは生まれにくいのですが、皆が同じ方向を向くのは、デジタル期の要素の一つです。
ハード期を飛び越えて一気にデジタル期の領域まで大衆の感性を突き動かした災害であったと言えます。
それに呼応するかのように、江の視聴率は、どんどん下がり続けました。
感性という違った物の見方で、いろいろ見てみると、こんな見方もできます。
それがいったいなんの役に立つの?
という声が聞こえてきそうです(笑
人は、思考での判断と、なんとなく気になるという感性の領域での判断を無意識に繰り返しています。
この無意識に判断している領域を理解するということは、すべてのビジネスや日常の人間関係に応用ができるということです。
現在の世界の情勢は、いろんな意味で余談をゆるさない状況にあると言えます。
そんな中で感性を知るということは、濃い霧の中でコンパスを手にいれるのと同じくらいのメリットがあります。
え~~~
そんなん言われたら気になるって方は
こちら