MJ紙4月25日付によると、Mコマースがアメリカの百貨店業界で流行っているらしい。
M(モバイル)コマースとは、リアル店舗で商品を見て、タグ等をiPhoneなどの端末で検索をかけると、より安く販売している同一商品をネットで購入できる仕組みをさす。
百貨店側も、クーポン券などの発行をして、その場での購買を促すなど対抗している。
これは、同じ商品なら、より安いほうがいいってのもわかるのだけど、歴史や背景の違いもあるなぁと感じる。
日本でも同様のサービスは間もなくはじまるだろうが、小資本で同じ競争をしても勝ち目がない。
アメリカの通信販売の歴史は、実に古く、テレビが普及する前にまで遡る。
また日本よりも買い物をするときに移動する距離が長いなどの物理的な差がある。
同じ商品・同じ品質・同じ使い勝手なら、安いほうがいいだろう。
日用消耗品などもより安いものが求められる。
しかしながら人が介入することで、なにかしらのお客様にとってのプラスがあるなら、値段以外の購入要素が入り込む余地が充分ある。
これがいわば付加価値(この場合は人)。
また、あの人だから、あのメーカーだから、あの商品名だから、多少高いとしても安心して買える。
これはブランディング。
そして、値段に関係なく今すぐ欲しい!
これは感性を刺激しないと生まれない。
競ってでも欲しい。
これは感性の刺激でも起こるが、稀少価値でも起こる。
日本のお正月三が日は、お店が休みでも文句をいう人はいなかった。
便利さの追求はサービス業から休みを奪うようになった。
購買者は実は働いている人が多い。
自分の給料は高いほうがいいが、買うものは安い方がいい。
一見あたりまえのご意見かと思うが、実は大きな矛盾をはらんでいる。
それがあるから競争がおこり、コストダウンが進むのだが、急激な価格破壊は、ひずみも引き起こす。
話が難しい上に拡散してきたので強制終了・・・・