初春大歌舞伎 門松

昼の部の続きです     

賑わう 歌舞伎座 正面玄関
大きな門松が 迎えてくれます


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昼の部 最後の演目は

伊賀越道中双六  沼 津  
 いがごえどうちゅうすごろく ぬまづ

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江戸へ帰る旅の途中
若々しい 白いお顔の
呉服屋 十兵衛
(中村 吉右衛門さん) が

のどかな景色を背景に
ひと休みしていると
お茶がとっても美味しそう〜お茶

荷物を 持たせてほしいと言う
どう見ても 非力な おじいちゃんの
雲助 平作 (中村 歌六さん) が登場

お金がほしいので 重い荷物を
足をブルブルさせながら
必死で 持ち上げる様子が
客席の笑いを誘います

あちこちから
「上手いわねー」という囁きが
聞こえてきました

こちらにも道があるんだとかなんとか
お二人さんが 客席に降りて歩きます

間近で 役者さんを見られるので
客席降りは 盛り上がりますね
歓声が上がっていました

人のいい十兵衛と
調子のいい平作

面白おかしいことを 会話しながら
たっぷりと間をとって
楽しませてくださいました

花道に戻ったところで 
切り株に つまづいて
アイタタターの平作じいちゃん

大切な薬で 手当てしてあげた上に
見るに見かねて
お金は払うから
荷物は
自分で持たせてくれと言う十兵衛


十兵衛は  
迎えに来た平作の娘 
お米 (中村 雀右衛門さん) に
一目惚れしてしまって

日も暮れてきたので
平作の家に泊まることになりウキウキ

目が合うだけで 慌てたり
恥じらったりする
キッチー様は可愛らしかったです

会ったばかりなのに
お嫁に欲しいと言ったりするところが
歌舞伎の面白いところ〜笑い泣き

雀右衛門さんも 相変わらず 可憐に
健気な お米を熱演

訳あって 十兵衛の印籠を盗んで
見つかってしまった後は
可哀想で胸が詰まりました


この後は
思いがけない人間関係が わかり
空気が どーんと重くなります

これから先のお話は
ちょっと難しいので 省略


吉右衛門さんと歌六さんの
後半のお芝居からは

一寸先も見えない 真っ暗闇の夜が
伝わってきました 


前半は 
沼津から臨む 清々しい富士山 富士山 

後半は
苦悩する十兵衛の 持つ提灯の
ユラユラと揺れる 灯りが
今も心に残っています

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木挽町広場には もう桜が咲いていました桜