東山魁夷ひがしやま かいい
わが愛しのコレクション展
~美しきを知り、美を拓く~
画伯が集めた古美術品と、
そこから拓けた東山芸術の世界
日本橋三越 新館7階ギャラリーにて
明日まで開催中です
三越劇場での観劇の前に芸術鑑賞
三越Mカードを持っていたので
大人800円のところ無料でした
東山魁夷と言えば 青 の巨匠というイメージですが、今回は魁夷25歳 希望に溢れてドイツに渡航する旅の途中のスケッチや、
二年間のドイツ留学から帰国後、日本が太平洋戦争へと向かう時期 よく描いていたという静物画なども鑑賞することができ興味深かったです
東山魁夷は独自の審美眼を持つ美術品コレクターでもあったそうで、世界各国で集めた古美術品の展示が多数ありました
巨匠に対して何とも馴れ馴れしい表現ですが、コレクションを拝見していると お人柄が偲ばれるといいますか、慎ましくて可愛らしい物がお好きだったのだな…と感じました
華美な装飾がなされたり、奇抜な物などは一つもありませんでした
特別展示として 会場に入ってすぐ正面に展示されていたのが、
六代目中村歌右衛門所用
「『助六』揚巻の衣装 白地精好波に松島図の打掛」1966年 世田谷美術館蔵
厚みがあって とても重そうでした
会場の中程に、今回一番心惹かれた作品がありました
「郷愁」(昭和23年)という40歳頃の作品ですが、タイトル通り、懐かしさがこみ上げてくるような日本の風景…
緑と青の空気に包まれている山と川
遠くにかかる橋からは人の存在の温かみを感じて、いつまでも眺めていたい作品でした
歌舞伎と同様、美術鑑賞も始めたばかりの趣味ですので 難しいことはわかりませんが、自分なりに心に響いた事を書いてみました
拙い感想文を読んで下さり ありがとうございました
この展覧会は、次は2月28日より
JR京都伊勢丹美術館「えき」KYOTO
にて開催されます