ずいぶん風が冷たくなりました
銀座界隈は車も人も大混雑
タクシーの運転手さんによると
皇居乾通りの一般公開の為だとか
そんな冬晴れの日
新橋演舞場に行って参りました~
吉本興業の創始者、
吉本せいさんの一代記を
藤山直美さんが熱演します
私は藤山直美さん主演と聞いただけで
喜劇かと勘違いして行ったのですが
お笑いの世界の華やかさとは裏腹な
せいの波乱万丈な人生が描かれます…
共に小さな寄席小屋を立ち上げた夫
(あおい輝彦さん)は
あろうことか深い仲の女芸人さんの所で倒れ急逝
幼い子ども達も病気で亡くし…
そして、
その後 長くせいを支えた信一(川崎麻世さん)も自ら命を絶った…
藤山直美さんはとてもエネルギッシュ
悲劇が続きますが元気いっぱい
笑いは生きる力や
という亡き夫の言葉を胸に
お客様が喜ぶことを一番に考えて
がむしゃらに奮闘します
直美さんのちょっとした動作が面白くてドッと笑いがおきます
冷やしアメ(瓶入り飲物)を飲む瞬間に
ちょっと白眼をむいて唇を突き出すようなヘン顔とか…
愛する人に肩を抱かれ
「せいさん」
「信一さん」
見つめ合う二人…
ほんと~に微妙に一拍おいて
ニンマリ顔でペタッと彼の胸に頬を寄せるのですが…
ドドーッとウケます
あぁ、
これが天才的な "間" なんですね
そして直美さんは本当に滑舌がよくて
お声は温かみに溢れ
聞きとりやすく
私は直美さんの関西弁のリズムとサウンドに酔いしれてしまいました
最後の方、幕前で
ミヤ蝶美・蝶子さんの
漫才がありました
私はホンマもんの漫才を見るのは
初めてだったので感動
自虐的なギャグで客席が湧いた後、
最前列の男性が大笑いで手を叩いていたら
「てぃっ(子供を叱る言葉だそうです)
こんなんで笑うてるんやない」
とド迫力で怒られてました
最後になってしまいましたが、
歌舞伎界から
市川月乃助さんが
せいと共に吉本を率いる しっかり者の弟役で出演しています
重要な お役なので とても出番が多く
服装が時代の流れを感じさせました
大正時代のハデなチェックのスーツも
お似合いでした
綺麗なお顔でお背も高く
とてもカッコよかったです
今年も もうすぐ終わりです
思い通りにいかないことばかりですが
笑う門には福来たる
と信じて 楽しく過ごしましょう~
皆さんに 幸せが訪れますように