平成26年度文化庁芸術祭参加公演
  
   十一月新派特別公演
       十七世 中村勘三郎 二十七回忌
       十八世 中村勘三郎 三  回  忌  追善

新橋演舞場に行って参りました~ビックリマーク
そのチョキですニコニコ音譜


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二、京舞

水谷八重子さんが京舞の家元片山春子
波乃久里子さんが後の四世家元を襲名する内弟子愛子を演じます


《第一幕》

愛子は家元春子に厳しい稽古むかっをつけられて  何度も  "うしろ返り( 踊りの中で 柔道の受け身のように 何度も転がる )"  をするのですが…

いくら10代の役とはいえ、久里子さんの身の軽さにビックリビックリマーク

久里子さん素晴らしい運動神経~


叫びと恐れられている春子から 突き放されても出ていかず、コッソリ押入れに隠れている愛子

真夜中にそっと這い出して、薄暗い稽古場で真剣な表情でコロン~コロン~と一人で "うしろ返り" を練習してます満月

家元の孫学生服姿が爽やかな博通(勘九郎さん)は感心して
何も食べていない愛子にパン食パンを渡して、その場を去りますパー


一口食べて、辛い現実を思い出しウワーンと泣いてしまう愛子しょぼんあせるあせる

でも次の瞬間、気を取り直してパンに再び かぶりつく様子が なんとも若い娘さんらしく、久里子さん可愛いかったです~



舞台変わってもみじもみじもみじ
紅葉が美しいのどかな風景の中の茶店

愛子は思いがけず、家元の後を継ぐのは自分だと知ります目ビックリマークもみじもみじ

茶店に ちち、ぱん と大きな字もみじもみじもみじ
ちち とは牛乳のことです
大正8年当時の人気メニューなのでしょうかお団子お茶もみじ
博通・勘九郎さんも ちち 飲んでましたにひひ

このような昔の風物を知るのも、お芝居を観る楽しみですねもみじもみじもみじ



《第二幕》

昭和12年、家元春子の百歳の長寿を祝う舞の会合格クラッカークラッカー

春子は周りの心配など どこ吹く風台風
ワガママだけど可愛いおばあさんになっています

大好きなオクスリビール(ビールのこと)を飲み干した後、最後の舞台を勤める為に手を引かれ足もとを確かめながら…

舞台まで やっとたどり着く百歳の春子ですが 立派に舞い納めました富士山



《第三幕》

昭和33年、四世家元を襲名し円熟の境地にある愛子
とあるお祝いの会で「長刀八島」を見事に舞いました

その帰り道雪の結晶雪の結晶雪の結晶
あたりは真っ白な雪景色の祇園の街雪の結晶

若い舞妓さん達が、芝居を観に行こう、それとも宝塚、春日野八千代さんは…などと賑やかにおしゃべりの後
ラブラブバイバーイラブラブと別れてゆきます

時代の移り変わりを感じました

愛子は夫 博通に雪の結晶雪の結晶雪の結晶
しみじみと感謝の気持ちを伝えます雪の結晶
自分がこれまで芸に打ち込んでこられたのは、あんたはんのお蔭だと…

しっとりとした夫婦の会話
穏やかに微笑んで
会合に出掛けてゆく博通
見送る愛子雪の結晶雪の結晶

ラストシーンは
番傘をさした愛子の後ろ姿
とても静かで美しく
余韻の残る名場面でした雪の結晶雪の結晶雪の結晶雪雪の結晶雪の結晶



筋書きに こんなエピソードが…

本読みの時、久里子さんは夫役の甥っ子 勘九郎さんの台詞まわし、間、声が 亡き弟 勘三郎さんにソックリなことに驚いて 椅子から転げ落ちそうになったビックリマークとのことです


劇中追善ご挨拶の時の久里子さん
水谷八重子さん、立派に成長された勘九郎さん七之助さん、共演者、お弟子さんらと共に
客席を仰ぎ見て、心のこもった挨拶をして下さいました

弟が…と久里子さんがおっしゃった時
私もふいに感情が高まって涙してしまいましたしょぼんあせる

(私事ですが、私も実の弟を病気で亡くしています天使生きていたら もうかなりのオジサンビックリマークですが 私の中では、ずっと"弟" なんです)


この日のゲストは青木功さんゴルフ
お背が高くて逞しいのですが、お優しい雰囲気で会場が和みました

よく飲んで お互いカミさんに怒られてましたビールお酒…と勘三郎さんとの思い出をお話して下さいました

新派、私は初めてでしたが とてもよかったですラブラブ音譜
久里子さん大好きになってしまいました
お正月の三越劇場行きたくなってますアップ

久里子さん、感動のひと時をありがとうございました合格合格合格