十七世中村勘三郎  二十七回忌追善
十八世中村勘三郎  三回忌       追善
もみじ十月大歌舞伎もみじ

初日 昼の部に行って参りました~ビックリマーク

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ロビーには・・・もみじもみじもみじ

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私の母は戦後~昭和33年に結婚するまで
十七世さんの歌舞伎を観に よく行っていたそうですもみじ


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穏やかな表情の十八世勘三郎さんを前にして、
手を合わせる気持ちには まだなれず
戸惑いに近い面持ちの方が多かったように感じました(私も…しょぼん)



一、新版歌祭文  野崎村
   しんぱんうたざいもん のざきむら

「お染久松」のお話です・・・といっても全く内容を知らなかった私ガーンあせる

でも、この唄は何故かはてなマーク知っていました


野崎参りは~  屋形舟で参ろ~

昭和10年の「野崎小唄」
お染久松のことを歌っていたのですね


このお芝居は、お染&久松のその後の悲しい結末をわかっているという前提で観るものらしく、知らなかった私ははてなマークはてなマークはてなマーク

七之助さん演じるお光は、とても初々しく可愛らしい田舎娘なのですが、気品が感じられました

最近の七之助さんは本当に艶っぽくて綺麗で重厚感が出てきて、素晴らしいなあと感心してしまいます




お光はウキウキの婚礼の日にラブラブ結婚相手の久松の本当の恋人お染が現れて、幸せの絶頂から突き落とされます

ひたすら哀れなんだけれども、でも、いきなり花嫁姿の綿帽子をとったら髪を下ろしている(尼さんの恰好になっている)なんてあせるあせる ええっはてなマークはてなマーク素早い変身

ちょっと違和感がありましたが
ただセリフで
「私は身を引きます、その覚悟は変わりません」
と言うより ずっと劇的ですよね
これが歌舞伎なんですね!?

その後もみんな泣いてるし…どうなるのか全然わからない、これで終わりなんだろうか…



紅い梅の花とウグイスの声
上手側の白梅の枝には奴凧がひっかかっています
旧正月の頃、
早春の風景が美しい舞台でした


舞台がぐるりと廻って
家の裏手の土手になります



一緒に戻るのは目立つので
お染は舟で、
久松は駕籠(かご)で、
別々に大阪に帰ることになりました

土手で見送る
嗚呼、可哀想なお光ちゃんと老父

このあたりは たっぷり時間をかけて
お芝居が進みます
その分、舞台の中の景色を存分に味わうという幸せがありました
いいですねえ、まさに日本の原風景桜


お芝居では そこまで描かれませんが
この後、お光の覚悟も虚しく 
お染と久松は心中してしまうそうです

今思えば、扇雀さん・久松の沈痛な表情、ちょっとした視線の動きなど、悲劇を暗示する演技は流石でした
 


と、そんな暗い気持ちに沈んでいた我々が次に観たものはなんでしょう!?


久松を迎えに来た駕籠舁き(かごかき)の二人、見るからに元気そうです
松十郎さんと橋吾さんが久松を乗せて出発します

何やら音楽が軽快になってきました音譜音譜
足取りも軽やかに音譜

もう、ずいぶん来たのでしょうかDASH!DASH!
花道の七三付近で ひと休み

若い二人は暑い暑いあせると言って
着物を全部脱いでしまいました!!

鍛え上げられたお二人の肉体美に
どよめく客席ラブラブ!!!
身を乗り出すマダーム達!!目

そのうえ、思い出しても笑ってしまうような剽軽な動作で背中の汗を拭いたりして( ´艸`)

昔からなのか、途中からなのかわかりませんが、こんな おかしみの場面を ここに持ってくる事を考えた作者?演出家?を尊敬しましたにひひ


予習不足の為に しっくりこなかった部分もありましたが、
後から他のブロガーさんの記事で勉強させて頂いて 新たな発見に感動したり…

しみじみと舞台の風景を眺めたり…

今回は、また新しい歌舞伎の楽しみ方を知ったような気がしました合格