六月大歌舞伎 夜の部 
最初の演目「蘭平物狂」で
度肝を抜かれた私でしたが、


  
       打ち上げ花火  名月八幡祭    お月見
            めいげつはちまんまつり



続いて、こちらのお芝居にも
非常に心うたれた、という意味で
ショックを受けました

吉右衛門さんが演じる
純朴な田舎の商人、
 縮屋新助(ちぢみや しんすけ)

深川の売れっ子芸者 
芝雀さん演じる 美代吉に
惚れています

美代吉は、
旦那がいるのに
情夫とよろしくやっている
奔放な女性

悪い女なのですが、
芝雀さんが演じる美代吉は
嫌みがなくて魅力的です

そのへん
難しい役どころなのではないでしょうか


                  星空  打ち上げ花火  星空  星空  お月見


深川八幡の大祭が近づいた ある夜

新助は老母の待つ故郷へ帰るつもりが、
せっかくだから
祭を見てからにと引き止められる

折しも、
大好きな美代吉が 
チョキ船で通りかかり

甘い言葉をかけられて
ボーッとする夢見る新助・・・

 
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江戸情緒たっぷりの
この場面、美しかったです

芸者 美代吉が乗った船ですが、
上手から出てきて 方向転換後
花道をすべるように流れていきました
どういう仕掛けなのでしょうはてなマーク

 
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予備知識なし
イヤホンガイドも借りませんでしたが、
セリフはわかりやすく
心にどんどん入ってきました


新助さんの純情っぷりと

借金があってもお祭り気分、
美代吉のあっけらかんとした様子は


この物語の悲しい結末を
観客に暗示します


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それにしても
吉右衛門さん  当たり前ですが
素晴らしいお芝居でした

新助の心情に合わせて
瞬時に
演技を超越した
何か 見えない " 気 " を

自由自在に発散して
歌舞伎座全体に魔法をかけてしまう、

そんなイメージを感じました

 
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汗をふきふき
美代吉への恋心
なかなかはっきり言えない新助

嬉しい返事をもらって
有頂天、でも冷静を装い
ツンと得意顔の新助

裏切られて
取り返しのつかないことを
悟って泣き崩れる新助




そして、大詰め(ネタばれしませんよ)

・・・・・


歌舞伎、こんなのは
はじめてです~~~あせるあせる
衝撃を受けました・・・


終演は9時半過ぎ、

素晴らしいもの
観せて頂きました

歌舞伎座の皆さま
ありがとうございました



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