歌舞伎座 新開場から一年
鳳凰祭 三月大歌舞伎
今回、初めての通しでの観劇
次から次へと、盛り沢山な演目で
歌舞伎の世界、堪能して参りました。
めくるめく夢のような時間・・・
豪華な顔触れによる、名作の数々。
素晴らしくて
何から書いたらよいのか
朝から悩んでしまいましたが・・・
今回一番、強く心を揺り動かされたのは
歌舞伎十八番の内
「 勧 進 帳 」かんじんちょう
吉右衛門さんの弁慶
菊五郎さんの富樫
藤十郎さんの義経
と聞いただけでも、期待はMAXですが
今回お席が、
人生初の 花道 の すぐ脇~‼
もう、その迫力は予想を超えて
こんなに近くで拝見していいのかしらと
心苦しく思うほどですが、
心の中は幸せいっぱい
期待が高まります。
席のすぐ脇を通って
山伏に変装した弁慶・吉右衛門さん一行
剛力姿の義経・藤十郎さんが登場。
不安げな面持ちの義経の横顔、はっきり見てとれました。
いえ、表情を見なくとも 全身から
その心情が伝わってきます。
緊迫感あふれる
弁慶と富樫の 山伏問答
吉右衛門さんと菊五郎さんの
魂が ぶつかり合うような お芝居に
一緒に観ていた母は
涙を流していました
最後は ご存じ
弁慶の 飛び六方 (とびろっぽう)
富樫に思いを込めて 一礼したあと
こちらに向かって
弁慶が~~~
飛んで来ました~~~~
吉右衛門さん の
その時の表情、お顔にほとばしる汗
逆光に浮かび上がって
生涯忘れられない名場面となりました。