「栗原先生〜」
 「栗原」
 「…………今日は何かあるのか?」
 赤い包みをそれぞれ持って笑っている。

 「今日は栗原先生が俺達と恋人になった日ですよ!」
 「……そうだったか」
 「覚えてねぇのか。まぁお前らしいけど」
 「……すまない」








 シュンと肩を落として謝られる。

 「いいから!ね?栗原先生、これ開けてみて」
 「……シャツ?」
 「いっつも同じシャツでしょ?私服。だから、これあげます」
 似合いそうなシャツを選んで良かった…。

 「服に関してはこだわりがないからな…ありがたく頂こう」
 ほら、やっぱり。

 「栗原、これも」
 「……茶碗か」
 「3人分。お前2人分だと怒るだろ」
 「当たり前だ。2人は……その……///」
 「ふふ、何?俺と渡海先生は栗原先生の何なの?」
 「………///恋人」
 「ふふ、そうだよね」
 「だな」
 栗原先生の手を引いて自分の膝の間に座らせる。

 「はっ、波多野先生っ!」
 「5分経ったら俺に貸せ」
 「はぁい」
 「……」
 急に向きを変えて2人で向かい合う。

 「どしたの?」
 「……ん」
 「「!!!」」
 ぎゅ、と遠慮がちに抱きついてくる。

 「…///」
 「……やめる!こんなの」
 「嬉しいなぁ、栗原先生がこんなことしてくれるなんて❤」
 「……////ぅん」
Fin