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「うぉー!見て!見て見て!」
ハイテンションの波多野の隣で
「…あの調教師は素晴らしいな」
見当違いの所に感動してる栗原。
「イルカショー、見たことねぇのか?」
「話には聞いたことくらいあるが…実物を見るのは初めてだ」
「ふぅん」
「渡海先生は……見たことあるのか?」
「接待で」
「接待……」
あ、また何か勘繰ってるな。
「言っとくけど、女じゃねぇぞ」
「そ、そうか……」
明らかに安心したよな。
「教授が好きだと言ってたからだ」
「……佐伯教授か?」
「あぁ。ああ見えて可愛いものが好きらしい」
顔に似合わず、ってとこだな。
「……なら、土産でも買うか」
「あ?」
「教授に」
どうしてそうなった?