先日、実家の猫が旅立ちました。
少し前のことなので私は落ち着いてきています。
旅立つ前日は具合が悪くずっと横になっている猫を何時間も手で撫でてあげて、猫はかなり辛いはずなのに小さくゴロゴロと喜び、ずっとしっぽを振って生きてるよ〜と合図をしてくれていました。
大病していたわけではなく急だったので少し前まで元気で痩せたわけでもなく傍から見ればただ横になっているだけにも見えます。
でも冷たい床を選んで横になり目が虚ろなのでもうあまり長くはないことがわかりました。心臓もかすか、体もあまり温かくありません。
でも撫でると体はもう動かさないけれどしっぽを動かしてずっと気持ちを表現してくれていたように思います。
後ろ足がもう動かないので寝返りも出来ないので時々反対にしました。
私が帰った後は、母がずっと撫でていて横で一緒に寝て夜中も早く起きて撫でていたそうです。2回にゃーんと鳴いたそうです。
朝方、息を引き取りました。
少し前まで普通に元気でカリカリも食べていました。体調がおかしくなってから2つの病院へ連れて行ったようですが点滴はしましたがもう最期だからゆっくりさせた方がいいとのことでした。
旅立った日にまた実家へ行き、猫はきれいに眠るような顔で痩せておらず剥製のようでした。
その時は急すぎて実感がわかず落ち込んでいる母をなだめて帰宅したのですが、寝る前に猫の写真を見ていて号泣しました。
すごくおとなしくて優しい猫。母の背中に乗ったり洗濯やお風呂、トイレどこにでもついていく。人に威嚇したり爪を立てたことは1度もありません。私が実家にいた頃、毎日一緒に寝ていました。
私が結婚した時に引き取りたかったけれど実家の皆の癒しだったし猫にとっても負担かかるのでやめました。一緒にもう少しだけ暮らしてみたかったけど世話をずっとしてくれた母に感謝です。
いるのが当たり前すぎてこんなに早くいなくなると思っていなかったです。実家が苦手でもその猫に会いたくてなんとか実家へ行くことが出来ていました。
でも旅立つ前日、猫自身が辛いのに何も主張することなく穏やかにずっとしっぽを振ってここに存在していることを教えてくれていた。それはなんだか、(万事何事も)大丈夫だよ〜と教えてくれているようでした。
あんなに辛いのに静かにゴロゴロと喜んで力尽きるまでしっぽを振っていた。最期までちゃんと生きたのを見て、辛いけど目の前のこと前向きにやってかなくちゃと猫が教えてくれた気がします。
悲しいけれど火葬の予約をしました。