こんにちわ。
日差しは強いですが風が寒いですね・・・
そして今週末から12月ですよ!!!
1年が早い、早すぎます。
水温も下がってきてセミドライのシーズンですね!
12月中旬にはブーツも履くでしょう。
更にはドライスーツの出番も有るのでは!?
今期も大勢の方々からオーダーを頂いてます♪
今回はそのウェットスーツの扱い方について私菊地の独自の観点から様々な注意点やお勧め方法をご紹介させて頂きます。
①シーズンオフの保管時期は表側に干す。
まず初めにウェットスーツを使わない季節は日陰のタンスなどに表返しで干すことを心掛けてください。
本来ウェットスーツは立体構造に作られています、特に日本製の匠な技術は世界的に評価され、オーダーされる人の30~40箇所と全身の大部分を採寸します、その後メーカーのコンピューターに落とし込み、紙型を製作し職人の手で一つ一つのパーツを接着し縫い合わせて自分の分身を作る事で、素晴らしい着心地になります。
ここからが本題で、裏返しで保管するとスポンジゴムや生地の厚みにより内径と外径の違いから必ずシワが縦に入ります、裏干しされている方は腕や体の側面にシワが入っているのが分かるでしょう、そこから劣化し硬くなって破れる様になります。
なぜ硬くなるか・・・ウェット用のスポンジゴムには細かな気泡ガスが均等に入っています、それによりウェット自体の伸縮性が保たれ保温性もアップしますが、そのスポンジゴムが折られるとそこに入っている気泡ガスが圧迫され徐々に抜けていきます、その事によりウェットが縮んだり硬くなったりします。
またフラップのファスナーや、インナー装着のボタンなどもしっかり付けて余計な伸びにならない様に保管しましょう。
②ストレッチはウェットスーツを着る前に大方済ませる。
海岸の砂浜で入念にストレッチされている方が居られます。 悪いことでは有りませんがウェットスーツにはかなり負担が掛かっています。
肩周りや股周り、膝周りと少しゆとりを持って作られます、開脚しながら体側を掛けて思いっきり延ばすと股周りと腕周りのウェットスーツの縫い合わせに負担が掛かります、特にジャージとラバーとは糸での縫い合わせが出来ないので裏生地のみで縫い合わせています、その縫っていない部分に負担が掛かり徐々に開いていくのです。 また冷えたウェットスーツを速攻着てストレッチするのもよくないでしょう・・・次の所で紹介します。
なので、ウェットスーツを着る前に波チェックしながら有る程度関節を動かし筋肉を徐々に伸ばしなるべく体を温めておいてからウェットスーツを着る事をお勧めします。
③ウェットスーツを車内のヒーター近くで程良く温める。
この近辺は伊良湖や日本海なので車で向う距離が有り時間が掛かるので、ウェットスーツをヒーター近くにおいて温めておくのも快適に袖足を通せる秘訣です。 サーフィンはかなりの運動性の高いスポーツなのでそれに伴うようにウェットスーツもウォーミングアップさせておくとスポンジの伸びも良く快適にサーフィン出来るでしょう。
またホットジェルなどで肌の表面から温めることで冷たい水から快適にプレイできる秘訣です。
④サーフィン後熱湯をかぶったりウェットスーツを洗う時はご注意を。
波が乏しく波乗りを速攻切り上げてまだ冷めきっていない熱湯を被る方が居られますが、ウェットスーツは多くのパーツをウェットボンドで接着して作られます。 そのボンドは高熱に弱いので熱湯を掛けると接着面が弱まり更に脱着時に負担が掛かると穴開きや破れの原因になります。 人間が適温だと思うお湯以下を使用してください。
もし少しの開きでしたら重症になる前にウェットボンドで接着して下さい。
⑤脱着し易い工夫をする。
最近のウェットスーツは足首や手首に裏起毛の吸い上げ防止で内側にラバー加工を施してます。 そのラバーは皮膚との密着を考えているので踵など肌から滑らず縫い目に負担が掛かります。 私は着る時はそのラバー部分を外側に折って引っかからない様にします、逆に脱ぐ時は内側に折り込みラバー面が肌にあたらなくする事で脱ぎ易くなります。 また市販のするするスプレー等を使用するのも効果的です。
⑥ウェットスーツ専用の洗剤やソフナーを使う。
オーダーしたお客様の破損時期が早い方と話し合うと、自宅で使用している洗剤やソフナー剤でウェットスーツを洗っている方が居られました、このような方は私が思っているよりも多いかと思います。 本来衣類を使用する洗剤は油分や頑固な汚れなどを根こそぎ取ります、ソフナー剤も不必要な油分は取ってしまいます。 ウェットスーツは油分をキープしないとカピカピになり生地やスポンジゴムが硬くなりダメージが進み破損の原因になりますので使用せずサーフショップにてウェット専用のシャンプー&ソフナーをご使用下さい。
その他色々有ると思いますが、上記の内容を是非頭に入れて末長くウェットスーツを使用して頂きたく思います。
とは言っても私の使用頻度だと3年目が限界です。。。
人それぞれだとは思いますので是非お試し下さい。
それでは また
KNOWLEDGE’S SHIN