ぼくの知り合いでいくつも飲食店を経営しておられる方がいます。

そして、すべて黒字の大勝利です。
なぜ黒字なんですか、1店くらい赤字はないんですか、どうやって勝利してるんですかと聞くと、「作戦勝ちです。」
どこに店を出すか、どういう人を店舗のリーダーにするのか、どういう料理を出すのか、経営者さんの頭のなかには美しい勝利への方程式があるわけです。

その話を聞いたとき、「うわ、こりゃあ起業家の方にはかなわんな」と思いました。
でも、そうともかぎらないわけです。
日本の数学者であり多くの本を出しておられる藤原正彦さんと言う人がいます。

数学者は公式を見つけるために毎日必死の思いで頭脳を回転させて、そしてそれに耐えきれず死んでしまう人もいる、と。
100年前の天才と呼ばれた数学者が必至の思いで解いた問題を、いまの数学者は鼻くそをほじりながら解けるそうです。
なぜなら解き方を知っているから、勝利の方程式を会得しているからです。

しかし、その勝利の方程式をみつけるまでは数学者も試行錯誤をして公式にたどりつくそうです。
この数字を割ってみたらどうなるだろう、似ている公式はないだろうか、分母を入れ替えたらどうだろう、極端に大きな数字を代入してみたらどうだろう。
あれこれ試行錯誤を何度も何度も繰り返すと、少しずつ完璧な公式にたどりつく。


勝利の方程式を会得していない僕たちは、一生勝利の美酒を味わえないのでしょうか。

いいえ、ぼくたちにも試行錯誤をすることはできます。
思考錯誤をすればどんな強敵も、すこしずつ倒せるんです。難問も解けるんです。成果も出るんです。

めんどくさがらず思考錯誤、やりましょう。