古本屋・大洋堂 -6ページ目

古本屋・大洋堂

  読んだ本の感想です。主に推理小説や時代小説を読んでます。

文中に,美しさをたたえた彼女の顔に,突如亀裂が走る幻が私には見えた。という有栖さんの表現がありますが,確かに人の顔に亀裂が入る瞬間というのがありますよね。

私は,見たことがあるような気がします。同じように,喜色も入るし泣き顔になるときもあります。

このトリックにはすぐに気がつきましたよ,理由はともかくとして。
-----
作者:有栖川有栖
どこが恐ろしいんでしょうか?

短い話ですので何回も読み直したのですけど,1メートルほど離れた隣のビルで笑う私の映像というものを創ることができませんでした。怖さって,この前にあるの?
-----
作者:阿刀田高
人が二人死にます。絞殺された蓮田さんと,事故に巻き込まれた上坂さんです。
この二つの事件に関連していると思われる小久保さんは,上坂さんの事故の直後に死に,三つ目の死体となります。

二つの事件に関連していたと思われる小久保さんには,強力なアリバイがあり,犯人と考えることができません。また,事故に巻き込まれた上坂さんにもアリバイ(?)があり,事故に巻き込まれることができない状態でした。

この難問に,大井警部が挑みます。

構成がしっかりしており,とても読みごたえがありました。ただ,関係した全員が死んでおり,推理が推理のままで終わってしまうのが残念だと思いました。
-----
作者:大谷羊太郎
犯人のいない殺人の夜(光文社文庫) の中の一編です。

はたして,匂いだけでわかるのでしょうか?
まあ,馬場さんのギャグなのでしょうけど……。

でも,かに道楽の看板やくいだおれ人形を見ても,「心ひかれそうでどこか不愉快な気持ち」にはならないです。いや。なるかな?
いや,ならないです(たぶん‥‥)。

自分は大阪にいたときは,彼女と同じように大阪は好きじゃなかったですね。でも今は,懐かしい気がします……。(^^;;

たしか,東野さんも大阪の人じゃありませんでした?
-----
作者:東野圭吾
教室は危険がいっぱい-学園ミステリー傑作集(光文社文庫) に収められている一編です。

自分に迫っていた鬼子母の手を,主人公のノンコさんが自分の力で解決します。
会話も,終わり方も仁木さんらしくて,よいと思いました。

でもね,この本は,部屋の隅にありました。
部屋の本を読み返そうと思うくらい金がないのに,お金をだして買ってしまった自分が,とてもくやしいです。

でも,そんなのは,この本だけじゃないとこが,もっと悔しいです(笑)。
-----
作者:仁木悦子
ミステリー傑作選〈19〉殺人者へのレクイエム(講談社文庫) の中の一編です。

「いつ見てもウチの紙面は刷りが汚いなあ。恥ずかしいよ,全く」という,冒頭のひとことは伏線です。

伊佐町の山根地区というとこで,夫婦者が殺されます。事件を追う警察と記者。そして,新米記者のなにげないひとことが一挙に事件を解決に導きます。

単独のスクープとはならないところがリアリティ(?)があってよいかな,と思いました。
-----
作者:中津文彦