ボヘミアン・ラプソディー | Beat of Love

Beat of Love

戯言抄

ボヘミアン・ラプソディー見ましたわ。

週末、Amazonで100円。

即、視聴!

 

本名も曲も英語を尊重してというか、固有名詞なんやから原語と使うべしというポリシーでいつも心掛けてるんですが、今回はあえて、ボヘミアンラプソディーと日本語表記にさせてもらいました。

正直に申し上げます。

 

なんで、この映画これほどまで大ヒットになったん?

どこで泣くんだ、というか泣ける?

 

自分は、Queenの「Sheer Heart Attack」から「A Day at the Races」まで、発売日に購入してたほど、ファンでございました。

ミュージカル「We Will Rock You」も観に行きました(ミュージカルのチケットがあんなに高いなんて、初めて知りました)。

6作目の世界で一番売れたアルバム「News of the World」には、あまりの変化に手を出せず(前作までは、いわゆるブリテッシュロックというジャンル分けできてたのが、いきなりアメリカナイズというか、このアルバムのレコーディング中に隣りのスタジオで、間ぁ悪くメンバーが毛嫌いしていたSex Pistolsがやっていて、すったもんだした影響なのか)、またファン心理の難しいとこで、あまりにメジャーになり過ぎて親しみがな無くなるという過程を得て、その後の「Works」は買ったものの(Radio GAGAが、気に入ってしもて。けど輸入盤かつバーゲンセールでついでに買ったくらいの扱い)、すっかり熱は冷めておりました。

 

ところが、ロックファンなら忘れもしません。

もともと、ロックファンは、Freddie Mercury がエイズに罹っているというのは周知の事実でございました。

Freddie がゲイであることは、グルーピーのお姉さま方にも、知れ渡っていた話で、というかお姉さま方に教えられたと言うか。

Queenが来日したとき、今は無き福島区のホテルプラザまでサインをもらいに行ったんですが、グルーピーのお姉さま方に君は危ないから、Freddieに近寄らない方がいいと警告された次第でございました。その一言で、あぁ確かゲイだって記事に載ってたよなぁと改めて認識した記憶が忘れずに残っております。

ちなみに、このときRoger Tayler と Brian mayからは、無事サインをもらえたんですが、ロックミュージシャンの中では、極めて品行方正と言われていた Freddie除くメンバーでしたが、この両氏でさえ、グルーピーのお姉さま方をそれぞれ5~6名抱えて、フロアーから消えて行かれました。懐かしい思い出の一コマでございます。

 

映画では、比較的シレっと(としか感じなかった)演出されていたが、Freddie様のえげつないご乱行は、メンバーでさえ辟易するほどであったというのは有名な事実(ほかのメンバーとのバックボーンの違いもあったしね)。

なんで、あれほどのバカを続けていればエイズにもなるだろうと、誰もが思っていたと思う。

それほど、私生活酷かった(前にも言ったことあるけど、当時のロックミュージシャンの私生活って、毎日が全部ってわけじゃないけど完全に犯罪。ミュージシャンのみならず、マネージャーからローディーまでも酷かった。2~3年前に、こうした悪行を羅列した本も発売されていたと記憶するけど、知らないって人は一読の値打ちあり。唖然とすること受けあい)。

 

で、正式にメンバー全員で、Freddie はエイズと現在闘病中であることを公表した。判ってた話なんで、しゃあないわなぁ自業自得やしなぁと思った人も多かったほど。

が次の日に、まさかのご逝去。洋楽ファン全員、ひっくり返るほどビックリ。

John Lennon以来の衝撃を受けたのでございました。

まさに、Queenが伝説となった瞬間でもあります。

 

で、映画ボヘミアン・ラプソディー。

とりあえず、ドキュメントじゃないということなので、ストーリーは許そう(許したくないが)。

が、イライラさせられたのが発表曲順のエエ加減さ。

順番むちゃくちゃやないか。これでまず、勘定移入が難しくなる。

また、曲もオリジナルのものと、ヴォーカルを変えたものがごっちゃになっており、その違和感でイライラ。一人じゃなく二人以上の人が吹き替え?してたんじゃなかろうか。

なんで、吹き替えする必要あんの?それやったらいっそ全部変えといてくれ。気になって仕方なかった。

ゲイへの差別?自虐意識?

もともとロック好きなファンは、LGBTに寛容だったと思う。

そもそもロック自身が、当時マイノリティな存在であった(今や完全にビジネスに組み入れらえてしまったが)ため、またいわゆる芸術畑の集団においては、LGBTの存在はマイノリティでないという側面もある。

ロックファンのみならず昔から芸術家が生み出す作品と、私生活は別物だと、それを嗜好するファンも、だいたいは理解している(許せないという危ない集団もいるのは確かですが)。

第一、Rogerも、BrianもJohnも誰も気にしてなかった(はず)。

だからこそ、余計に映画に違和感が生じて。むしろバカにしてんのかと更なるフラストレーションが。

何を焦点にしたかったのか、さっぱり分からん。

話しもあっちこっち飛ぶし。

いきなり大スターだったような描き方にも、おいおいと突っ込み。

役者も、うぅ~ん。似てんのBrian役くらいか?

Freddie役、あそこまで出っ歯強調する必要あるか?シマあつこ先生じゃあるまいし。

これだけ大ヒットしてんやから、Runawaysの映画くらいのクウォリティあんねやろなと思ったら、全く足許にも及ばん。

Kristen Stewart と Dakota Fanning の迫真の演技見習えよ(むっちゃ感情移入できたけどなぁ。エエ映画ですよ、だいぶと悲傷的ではありますけど)。

とどのつまりの、評判ではみんな大泣きと合唱のLIVE AIDのライブシーンに。

 

はてさて、どう泣けるんだ?

何の高揚も感じへんねんけど。

映画館では、ここでみんな合唱?ほんまか?

いきなり、何でそこに結末を持っていくんだ?というか、結末強引過ぎるやろ。

ぜんぜん心に響かんのやけど。

私、けっこう映画見て泣く方やねんけど.....(語尾、"ど"ばっかりやな)。

よくある犯人は誰だの映画で、突然今まで出てこなかった人物が犯人でしたってオチの映画たまにあるけど、あれの茫然プリに近いもんがあるぞ(いっとき続いた、実は死んでましたのパターンも同んなじ)。

 

逆の意味で Freddie役の貧相な体格に涙が出ましたわ。

当時の Freddieは、もっとマッチョ、ムキムキやったんロックファンなら誰でも覚えてるやろうに?みんな気にならへんねんやろか。

まだ最後に泣かせ処を持って来ているのかと、頑張って観てましたが.......

アレ、終わった?エ、終わり?ほんまにこれで終い?

エンドロールで、メンバーの写真が出て、ひょっとしてここで泣けるかも。

泣けるかぁ!!

けど、このエンドロールがこの映画で一番のデキやったんではと思ったほどですわ。

映画館行かんで、ほんま良かった。

最後まで違和感に纏われ続けた映画でございました。

これほどの大ヒットに関わらず、これだけマイナスの印象しかない映画も珍しく、私の感動のツボが、他人とかけ離れているんか壊れてんかと自虐するほどでございました。

 

見終わったあと、速攻でLIVE AIDのDVD見直しましたわ(ワタクシ持っておりますもので。ちょっと自慢)。

正直、数あるQueenのライブパフォーマンスで最高の1つに挙げられるのは,間違いなし。

翌年は、かのWembley Staduim だから、グループとしてライブバンドとして、最高潮の時期だったんでしょう。

それを、ほんまに(もうエエて)。

 

で、二匹目のドジョウやないですが、Elton John のロケットマン。こっちの方が、まだ面白うそうですけどな(けど多分観ない。曲も一つ、個人的にあわないもんで。それより Suzi Quatro の「SUZI Q」の方が観たい。けど、これドキュメント映画やからなぁ、微妙。)。

破天荒さでは、Freddieを上回る人生歩んできていらっしゃった方やから。

 

ほんまやったら、LIVE AIDの動画流したいとこですけど、それはアウトなんで。

なぜか、夏になると聴いてしまう Juice Newton の「Angel of morning」。

これも、いったい何人がカバーしてるんやろうと言うほどの名曲。

個人的にはJuice Newtonのバージョンが一番気に入っております。

作曲者は、Chip Taylor こと、本名James Voight。今では、Angelina Jolie のパパと言った方が通りやすい名優 (最近は怪優と称すべきか)Jon Voight の弟さん。容姿誰が見比べても兄弟って判るほど、そっくり。

それだけやったら良かったんやけど、過去の私生活というか行いの破天荒振りも似てしまったという困った兄弟(もう一人の兄だけは、まともらしく確か地質学者だったっけ)。

映画俳優である、Jon Voightの為され様は、まぁ洋画ファンの方ならよくご存じであるでしょうけども、このJames Voight、シンガーソングライターとしてこれ以上ない程、大ヒット曲を連発していたのに、ある日突然、音楽業界からおさらばし、なんとギャンブラーを生業として世界中を放浪されていたという、もう常識人からして理解の外にいるお方です。ミュージシャンでもギャンブルで身を亡ぼす奴は、腐るほどおりますが、音楽辞めてギャンブル一筋なんて、この方ぐらいじゃないでしょうか。飽きたんか、金が尽きた、若しくは金が溜まり過ぎて、刺激を与えてくれるような賭場がなくなったのか、20年くらい前にまたしても突如音楽業界に舞い戻られましたが、本当その辺りの事情を聞いてみたいもんなんですな。残念なことにあまりインタビューらしきものはない、とても不思議な方です。

こういう方を眺めていると、つくづく芸術と私生活は全くの別物。だからLGBTどうこうなんて、小さい話。世間では、常々好奇非難の的にさらされますが、芸術を求めているのだから、人格者であるかなんて求めてない。もっと突き放した言い方をすれば、素晴らしい作品で世間に感動を与え、我々はそのアーティストの才能を食い尽くすまで追い込む残酷さを抱いているのです。