Martin OMC42 CTM
View this post on Instagram 火曜日にバインディング修理に出したMartin OMC42 CTMを今日の夕方、引き取りに行って来ました。愛おしい音です。 A post shared by Noboru Kaneko (@knoboru) on Aug 30, 2019 at 9:14am PDTMartinギターの40番台は、俗に光物と言われていますが、煌びやかなアバロンインレイやパーフリンクとバインディングが施されている処が、そう言われる所以です。ところが、このバインディングが実によく剥がれます。アバロンパーフリンクの外側部分に白い樹脂製の木材ではないバインディング素材が貼られているのですが、木材ではないので、湿度や温度の状況など、保存の環境や、所謂経年変化で収縮して、剥がれるらしいのです。しかも、Martinのギターでは割りと頻繁に起こるらしいのです。特に、胴の縊れ部分が剥がれやすいようです。僕は今、この写真のOMC42 CTMと言うカッタウエイモデルを使っていますが、これが、バインディングが物凄く頻繁に剥がれます。2013年製ですので、製造からまだ6年しか経っていないにも拘らず、バインディング剥がれの修理に既に4回出しています。初めて、バインディングが剥がれているのを見つけたときは、息が止まる思いでした。黒澤さんに修理に出せばよかったのですが、一寸した訳があって、何時もお世話になっている地元の楽器屋さんにリペアに出したのですが、何とバインディング素材を途中でちょん切って貼り付け修理をしたらしく、リペアの後がハッキリ分かります。(T_T)一寸ショックだったのですが、まぁ、音には関係がないということで、その時は我慢しました(その時は、他のリペアのほうが大変で、治って来るのに凡そ10カ月程かかったので、バインディングの方は余り重きを置かなかったというのが本当のところ。)。次に剥がれたときは、リペアを黒澤さんに出したのですが、実に簡単に「バインディングは木ではないので、素材が違うことで、収縮によってよく外れちゃうんですよね。」と言われ、また何カ月もかかるんだろうなと思っていたら、「2週間くらいかかりますけど、大丈夫ですか?」と仰る。何だか気が抜けてしまいましたが、果たして10日程で治って帰ってきました。しかし、それでも剥がれる時は剥がれます。今回は、弦高調整をお願いした際に軽いバインディングの剥がれを指摘され、それも序に治していただきました。でも、治って来て弦を交換しようと思って、カッタウェイ部分を見たら、何と、そこにも剥がれ部分を発見してしまいました。今回は、ショップのご厚意でリペア後間もないことだったので、無償でリペアしていただきましたが、いやぁ、兎に角よく剥がれます。特に、僕の使っているカッタウェイモデルでは、通常モデルよりも縊れ部分が沢山あり、剥がれやすい部分も沢山あるので、さらに剥がれやすいと言うことです。何とかなならないのかなぁ。と思っていたら、Martinが今年発売したスタンダードのモダン・デラックスという新しいラインアップでは、D18、28、OOO28、OM28がどれもバインディングが木材になっているんですよね。18系がローズウッド、28系がメイプルという仕様です。まぁ、表板がVTS加工がされていたり、チタニウムのトラスロッドや、カーボンファイバーのブリッジプレート、リキッドメタルのブリッジピン、従来よりも硬質のゴールド・フレットなどの新しい仕様がされていて、バインディングの仕様変更は、ワン・ノブ・ゼムなんですが、このバインディングの仕様変更って、僕同様、バインディングがよく剥がれると言う沢山のユーザーのクレームが、そうさせたのではと、邪推している今日この頃です。因みに、リペア完了の連絡があって、今日の夕方、受け取って来ましたが、写真の様に見事に治っていましたし、音は、馬鹿鳴りです。明日の練習には、ここの所、一寸ネックの状況が芳しくないヤマハのLS-TAではなく、OMC42CTMを持って行こうかと思います。