日本人の帰化による二重国籍を考えるブログ
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私がグリーンカードをとったときのこと

私はグリーンカード(永住権)を私が専門とする分野の研究員、という立場でとりました。
外国人が永住権をとるのはとても大変です。永住権をとるとほとんどアメリカ人と同じ権利を与えられます。具体的には

・ずっとアメリカに住み続けることができる
・いかなる仕事に無制限で就くことができる(公務員など一部を除く)
・アメリカへの自由な入国
・生活保護、医療保険への加入

アメリカの立場からすれば、新たな外国人にこれだけの権限を与えるわけですから、かなり慎重に審査せざるを得ないでしょう。

グリーンカードをとるためには

・アメリカ人の配偶者など、アメリカ人の親戚として申請
・非常に優秀な能力をもつ人
・安定した仕事をしていて、その会社からサポートを受けている人
・抽選

が主な手段です。



優秀な能力を持つ人、会社からサポートを受けることができない人じゃない人はどうすればよいのでしょう。結局、「アメリカ人の親戚として」、つまりアメリカ人と結婚して配偶者になるしかありません。

どうしてもアメリカに住みたい人、とくに国を捨ててまでも住みたい人は必死です。
結婚相手がいれば良いのですが、そうではない人は偽装結婚をしたり、米軍に志願したりもしているそうです。
偽装結婚は一種の詐欺行為であり、犯罪です。そこまでしてほしいグリーンカードなんです。

国籍法

法律の条文もずいぶん読みやすくなりましたが、我々「なんちゃって二重国籍」に大きく関係するのは

第十一条 日本国民は、自己の志望によつて外国の国籍を取得したときは日本の国籍を失う

要するに、私のようにアメリカのグリーンカードをとって5年たち、市民権をとってしまうとその時点で自動的に日本人じゃなくなってしまうんです。

「だったら市民権なんて取るなよ」と言われるでしょうね。

我々があえて米国市民権を取る理由は


・遺産相続などの必要があるとき
・日本に長期間帰国する必要があり、アメリカの永住資格を保持したい時
・配偶者や親をアメリカに呼び寄せたい時


そしてもう一つ

米国市民権が思った以上に簡単に取れてしまう

永住権、すなわちグリーンカードをとるのは大変です。米国人との結婚はさることながら、米国での就労、際立った能力をもつ、大学、大学院を卒業し、科学者なら多くの論文を書き、ビジネスマンなら大手企業で際立った能力を発揮して認められる必要があります。
弁護士を雇い、莫大な費用、長い年月、多くの労力、精神的疲労を経てやっととった永住権。
絶対に失いたくありません。


ところが、近年のテロや国際情勢の影響からか、グリーンカードの地位は低下する一方です。
わかりやすいところでは、以前は米国入国時はフリーパス状態だったのに2009年1月より他の入国者と同じく指紋、顔のバイオメトリクスを取られるようになりました。
そして法律上は6ヶ月以上アメリカを離れると、再入国できなくなるかもしれません。最悪の場合、グリーンカードをを取り上げられる可能性もあります。最近は3ヶ月離れただけでも入国審査で引っかかるという話もあります。

要するに「お前、ホンマにアメリカ住んでるの?嘘だろ?住んでないなら永住権なんていらんだろゴラァ」
というわけ


アメリカに拠点を置きながら、日本で半年仕事してまた戻ってくる、とおいうのを繰り返すなんていうのも困難です。
グリーンカードでは「日米をまたにかけた国際的活躍」なんて不可能なんです。


と・こ・ろ・が
一旦グリーンカードを取ってしまうと、市民権をとるのはとても簡単。まず5年間待ちましょう。それから
自分で申請書に記入して手紙を出すだけでたったの数ヶ月でとれてしまいます。
正直、「アメリカ人になった」という感覚はなく、
「アメリカ滞在ビザの一番上のランク」
という気持ち。(アメリカ政府のみなさんごめんなさい)

ブログを始めるにあたって

日本で生まれ育ち、日本で教育をうけ、日本国内では飽きたらず海外に出ていった日本人たち。
外国に定住して能力を発揮したくても、その国の国籍を持っていないといろいろなハンディーを背負うことになります。そのためにその国の国籍を取得することになるのですが、日本ではそれは認めておらず、「自動的に日本国籍は抹消」されることになります。心も体も日本人なのに、日本人でなくなる!
そんな悲しい事があって良いのでしょうか?
自分が米国籍をとったのを機にその問題について深く考えてみようと思い、このブログを始めました。