再生 (角川文庫)/石田 衣良
¥580
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昨日から今日にかけての移動時間・待ち時間で、
思った通り読み切ることができました(-^□^-)


この本は短編集で
なにかに躓いた人たちが、もう一度前に進むきっかけを得るお話が詰まってる。



目次のひとつめが
再生、

ガラスの目、流れる…などとつづき、
一番最後の章は

出発。



もうね、こういうおしゃれさというか、センス大好き。





ただ、一冊読みとおした感想。


一章目 再生、
二章目 流れる
このふたつが良すぎて、あとは正直頭に入ってこなかった。


あ、四章目の 東京地理試験 もいい感じです。老夫婦がとてもすてき。


なんだろ、感情移入しすぎたのかしら。


再生 は、鬱病の妻を自殺で亡くし、幼い男の子とともに取り残されたパパの話、
流れる は、障害を持つ子どもを妻におしつけて逃げてしまった男の話。


こうかいてみると、一章と二章をならべたのも
作者の明確な意図によるものなのかもね。
子育てに対しては逆の位置づけに立つ男が主人公として描かれている。





再生 では、ある形で妻と妻の友人が出てくるのだけど
わたしはきっとその両方に感情移入したのです。

妻の友人のこれまでのつらさが解る気がしたし、
この妻のように愛されたいと思った。
夫の「鬱病でも、何度自殺してもいいから、戻ってきて」という言葉に、辛さとともにきゅんともきた。



流れる は、男の職業が私の希望に近いものであることや、
男の通う飲み屋のようなところで自分も働いていること、(だからなんか精気をなくした男の人は正直よくお目にかかる)
あと子鹿を轢きそうになるシーンがあるのですが、私も友人の車に乗っていた時に子鹿をはねそうになった記憶が新しいことにきっと感情移入した。
そして最後、妻が出てきた時、妻の大きさ、強さを感じて女性としてあこがれを感じました。



自分がどこに感情移入したかなんて、明確にしてみたのはじめてだけど
なんともまあ、ちっこいきっかけでするものなのですね。



でも本当にこの二作が最初に心にぐっときて、
あとにあんま入り込めなかったな…


この感覚がうすれてから、残りを再読してみようと思います。


なんにせよ、
少し物悲しくはなりますが、最後にはほっこりできるおすすめの一冊です。