今月中に終わらせようとしたことがあった。
今月中にやらなければ、と影で打ち合わせなど重ねてきたこと。
予定通り終えることはできたけれど、その前段階がきつかった。

ある人には、ヤバいのに目をつけられたな。と言われ。
ある人には早く逃げろ!と言われ。
ある人には、あれは龍じゃない。どす黒く渦巻くもの…と言われた。

それは通信障害、頭痛、腹痛、冷や汗から始まり、寝入り端に左肩を手に引っ張られそうになったり、噛み付かれそうになった。現実で見たことのないその生き物を私は【オニ】だと思った。
その人はもう人間ではなくなっていたのだ。

今朝は最後の足掻きを見た気分だった。
うっすらと続く頭痛は吐き気をもよおすレベルになり、あたりには薬もないし、悩んだ。Facebookにそれを投稿すると、一人の方が声をかけてくれた。
状況を説明すると、しかるべき処置をしてくれた。その数分後、盛大に吐く、吐く。
本来わたしは吐くようなことはほとんどない人間である。吐くようなものを食べた心当たりもない。しかし、ただ、吐いた。腹が空に、胃液が出なくなるまでに。
そこから三十分ほどで、あれほど治まらなかった頭痛が治まった。

そして、今日の昼過ぎには全ての処理が終わった。
日常が戻ってきた気がした。息子の微笑みも、いつもより愛おしく見えた。何より、無理をしなくとも、前向きな気持ちになれた。
こう感じられる、この状況が本来の姿なのだろう。

今回の件は徐々に相手に魔が入っていったようで、さすがだなと思った。いや、もともと種のようなものはあったのかもしれないが。彼らはひとの様々な欲に対して【うまいこと】やるのである。今回はわたしの能力を認めろ、感謝しろという気持ちに付け入られたように見えた。これはおかしいと、わたしは気づけてよかったと思う。
この一件から何を学び、また繰り返さないためには、何ができるか?深く考えたいと思う。