どんなに素晴らしい才能、技術、能力を持っていたとしても、それを扱うのは「人」である。

たとえば、私が行うことは絵画という3次元の世界での行為だ。インスピレーションを受け取ったからといって、思っているだけでは絵はできない。行動しなければ完成しない。

自分がどう在れば、一番よい状態で自分に与えられたものを使いこなすことができるのか?と考えたとき、それにはやはり「心」の在り方なのだと思った。

心をどこに位置付けるか。
何を見て、何を感じ、何を選ぶか。
何を成すのか。
その欲求はどこからくるのか。

そして何より、そのバランス。
世界は見えるものと見えないものでできているという。しかし今、私は3次元に生きている。どちらかに偏っても私が目指すところの作品はできないのだなと改めて感じている。