私の人生におけるお雛様
これまで私は自分のお雛様を持っていなかった。
というのも、祖母がお雛様購入費用を出してくれたのだが
母がその費用でピアノを購入したからだ。
その代わり、母は実家から自分のお雛様を運んできた。
これが私の背丈もありそうな大きな昔くさいもので、
なにより人形の顔が異様に怖い。
さらには、首がすぽっと抜ける。
そんでもって、そのさきっぽがとがっているのだが
それが幼心にかなりの衝撃を与えたようで、
未だにあのお雛様を飾りたいとはあまり思わないのが実状だ
(でも父がクリスマスツリーなど、季節の飾りを組み立てるのが
好きなので、毎年飾られる)。
今では母がお雛様を買わずにピアノを買ったことを
感謝すらしている。
そんな私に先日送られてきたものがこちら。
お雛様である。
顔はそれほど恐ろしくないし、なにより小ぶりなのがよい。
家来のみなさんもご一緒していらっしゃらないし。
初めて、あ、かわいいもんなのかもしれない、と思った。
しかもこれは母の手作りのお雛様だ。
これを作るべく六本木ヒルズの教室に密かに通っていたらしい。
これまで私にとっては「ひなまつり=ひなあられ」だったのだが、
これからはお雛様もそれに加わることになりそうだ。
