十一月というのは私にとっては物憂げな月でして
とは言うのもこのガンの最初の異変、滲出性中耳炎になったのが11月なんです。

二年前の十一月、三泊四日の十勝方面への出張から帰ってから左耳に水が入り込んだようになりそこから鼓膜切開、ファイバースコピー
から腫瘍発見の四月となり、今に至るのです。

そんな陰鬱とした日々に新型コロナウイルスの感染拡大がこの街にも及び、皆さん報道等で見られたかとは思いますがこの地域の
基幹病院である私の通院先の総合病院でも院内感染クラスターが起きてしまいました。

私自身は今週末の受診予定で受診間隔は5週に1度のペースなので接触は無いのですが外来診療を中止するということで抗がん剤治療を

一時、中止することになってしまいました。
今日の昼頃、携帯に非通知設定からの着信があり、いつもは取らないのですが何となくそんな”予感”がして取ると主治医からでした。
恐らく病院の電話回線はパンク状態なんでしょうね。
二週間後か三週間後の受診延期の連絡。三週間後で仮予約。それももちろん、約束されたものではない。
相手は未知のウイルスですしね。
Dr.には「大変ですがお体に気をつけて頑張ってください」とお伝えしました。

SNS上では医療従事者の怠慢等の意見も見受けられますが私が知っている限りでそのような方はいません。
私の入院時には精一杯尽くしてくださり、寄り添い、励まして頂き、更には涙を流し喜びを分かち合いました。
本当に素晴らし人ばかりです。
くだらない誹謗中傷を宣う暇があるなら、その無駄な時間を有意義に使っていただきたいものです。
加えて政治的な話に絡める方もお門違いだと思います。
早くに収束へ向かうことを祈ることしかできませんが心から、切に。

とりあえず私が出来ることは元々、不定期に通っているクリニックの方でファイバースコピーをお願いして原発の具合を確かめることと
左耳に水が入り込んでいる感覚が、あの二年前のように起こっているので状況確認をしようと思っています。
不安だらけですが気を強く持って気持ちから負けないように頑張ろうと思います。