「旅立ちの日に・・・ 」 は、川嶋あいが I Wish (アイ・ウィッシュ) というユニットに在籍していた時のデビュー・シングル 「明日への扉」 (2003年リリース) の原曲。

 川嶋あい名義では、2006年リリースの8枚目のシングル。

 I Wish は、ai (川嶋あい) と nao (菅原直洋) で結成されたユニット。 川嶋を売り出すための事務所側の戦略として取られた短期間限定ユニット。 (2005年に解散)

 「明日への扉」 は、フジテレビ系バラエティ番組 「あいのり」 の主題歌としてタイアップされた。 この番組の歴代の主題歌は、ゆず、GLAY 、Every Little Thing 、スピッツなどの人気・実績共に有するアーティストが担当しており、新人アーティストの大抜擢は異例の事だった。


 川嶋あいは、1986年2月21日生まれ。 福岡県福岡市出身のシンガー・ソングライター。尊敬するアーティストは、尾崎 豊。

 1986年、実父が行方不明という状態で生まれ、実母が出産後体調を崩し、乳児院にて育つ。 その後も実母の体調は回復せず、3歳の時に死別。 その後、養子として引き取られるまで児童養護施設にて育つ。

 その後、川嶋家に養女として迎え入れられる。 極度の人見知りであったため、その改善のためにと音楽教室に通い、その後は演歌歌手を志していた。 北島三郎、鳥羽一郎、山川 豊など演歌歌手の公演の前座を務めた事もあった。

 1992年、中学2年生の時、演歌歌手としてデビューするが全く売れず、数ヶ月後に断念した。 高校時代にキーボード弾き語りスタイルで路上ライヴを開始する。 そこで出会った学生がスタッフを買って出るなど、支援の輪が広がっていった。

 2003年にシングルを初リリースし、念願の渋谷公会堂でのライヴを実現。 ここで I Wish のヴォーカルの ai である事を告白。 高校を卒業した翌年、ソロ活動に専念するために I Wish を解散。


 川嶋あいは、また、社会貢献活動も積極的に行っている。 テレビで見たアフリカの貧困状況に胸を痛め、私財を投じて2005年からエチオピア、西アフリカのブルキナファソ、カンボジアなどの学校建設を支援している。 これは、川嶋自身が幼少期に母親を亡くし、一時期、施設で過ごした経験から、「同じ境遇の子に何かしてあげたい」 という強い思いがあったという。

 川嶋あいとスタッフにより 「国際NGOアイ ラヴ ワゴン」 が設立・運営されていて、今後もカンボジア、中央アジアや中東へ学校を建設予定している。


 2011年3月に発生した東日本大震災では、大津波から高台の神社へ、からくも逃れた宮城県南三陸町戸倉小学校の6年生20人余りは卒業式で歌うはずだった 「旅立ちの日に・・・ 」 を歌い、お互いを励ましながら不安な一夜を過ごした。
 
 新聞記事で児童達の事を知った川嶋は、「何か力になりたい」 と休みを利用して卒業生らが避難生活を送る避難所を訪れ、ともにこの曲を歌い、卒業記念品を贈った。

 さらに8月、約5ヶ月延期になっていた戸倉小学校の卒業式に出席し、この曲を卒業生23人と共に自身のピアノ弾き語りで合唱した。



 では、「旅立ちの日に・・・ 」 は、2006年リリースのアルバム 「サンキュー!」 に収録。

 作詞・作曲:川嶋あい / 編曲:武部聡志

 映像は、PV。














サンキュー!/川嶋あい

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                            では、また。