1980年代の洋楽特集、ラストです。

 9月の60年代洋楽特集から約3ヶ月に渡り、年代別で何曲か取り上げさせて頂いて来ましたが、今日がその流れのラストです。

 私が個人的に年代毎の音楽性を語らせて頂くとすると、60年代の楽曲は、色んな意味で宝石の原石の様な感じ。 メロディや歌詞や楽器の演奏、まだまだつたない感じはするが、例えば、ある曲の単純なメロディ・ラインの一つ、ロックのリズム一つで、すごく胸が打たれるし、踊りたくなるような情熱を感じる、というね。

 ロックやポップス、ソウル・ミュージックの原点の時代であり、音楽の明るい未来、もっと言えば人類にとっての明るい未来・希望、までも感じる。 「歌は世につれ、世は歌につれ」 などとも言いますので、その時代の状況や人の気持ちが大きくリンクしているのが歌であり、音楽だとも思いますので。

 70年代は、特に楽器の演奏の技術が高まり、発展した時代。アーティスト自らが曲を作り、演奏し、披露する事が普通に当たり前になった。 しかし、世界的な時代背景の表れか、メロディは全般的に暗く、寂しい感じがする。

  商業・産業としての60年代の音楽は、まだまだ、作家とミュージシャンと歌手が分かれて一つの楽曲を作りあげていて、レコードのセールス方法は、シングルが主流の売り方。 それが70年代以降には、アルバムを売る売り方。 購入した人が、アルバムとして聴くというスタイルが主流になっていった時代でもあったかなと。 もちろん、アルバムには、シングル・ヒット曲も含まれてるだろうし、逆にアルバムからシングル・カットされる、という事も多くなっていったと思います。

 80年代には、世界的な経済の好景気に沸き、ポップな曲が多かった時代。 コンピューターを取り入れたシンセサイザーの飛躍的な発達により、キーボード一つあれば何でもできる、という様な時代でした。 そんな楽曲達は、軽薄な感も否めない、眉をひそめてしまうという、それまでの音楽ファンも多くいらした事だと思います。 しかし、楽しい時には、気分を高揚させてくれる音楽も必要で、素敵な曲も数多くあったと思います。

 90年代以降は、音楽ジャンルも多種に渡り、それらを自由に組み合わせ、あらゆる可能性を模索、体現してきたような時代ではなかったかなと。 ロック・ミュージックで言えば、70年代には、プログレ系。 そこに90年代頃のオルタナ系の要素が混ざり合い、複雑なメロディー・ラインの曲などが作られてきた時代 ・・・

 どうでしょうか? ・・・

 あくまでも、その時代のメイン・ストリームとしての音楽性ですし、私の個人的な勝手な感想なので、どうなのかな? とは、思いますので、偉そうなことを言ってすみませんが ・・・ (笑)


 さて、今後の音楽の未来は、そして大上段に構えて言ってしまいますが、人類の未来はどうなって行くのでしょうか?

 音楽なんていう物は、人間が生きるか死ぬかの瀬戸際では、必要とされない物。 そのような時は、とにかく、薬や食べる物や着る物、風や寒さを防ぐ住む場所などがもちろん必要で ・・・

 しかし、その様な緊急事態から、ある程度時間が過ぎた時、人の心を癒してくれる、温めてくれる、熱くさせてくれる物の一つが音楽であると、私は思っています。

 今後、将来 ・・・ どうか、そういう緊急事態が起こらぬよう、そして、仮に起きてしまっても必ず乗り越えられるよう ・・・ また、平和な日々が続き、音楽が楽しめるような時代でありますよう ・・・ 願って止みません。


 話しが固くなってしまい、長くなってしまいましたが、この時期、年も押しせまって来たという事もありますので、今年一年を振り返る代わりに、60年代の音楽から何十年分もの歴史や思いを一気に少し語らせてもらいましたが、どうでしたか? ・・・ たまには、いいかな~? (笑)


 えー、では、曲に。

 ガツンと1発行ってみたいと思います!

 ガンズ・アンド・ローゼズの 「スウィート・チャイルド・オブ・マイン」 という曲を。

 
 ガンズ・アンド・ローゼズ (Guns N’ Roses) は、1985年に結成されたアメリカ、カリフォルニア州・ロサンゼルスを拠点とするロック・バンド。

 全米で4200万枚、全世界で1億枚以上のアルバム・セールスを記録する。 音楽ジャンルは、ハード・ロック、へヴィ・メタル、LAメタル、ハードコア・パンク。

 1985年、バンド 「Hollywood Rose」 のアクセル・ローズ (ヴォーカル、ギター、ピアノ) とイジー・ストラドリン、「L.A.Guns」 のトレイシー・ガンズらによって結成される。バンド名は、お互いの前身バンド名を組み合わせた物。

 1986年、ゲフィン・レコードと契約。 翌年のスタジオ・アルバム 「アペタイト・フォー・ディストラクション」 で公式デビュー。 全米ビルボード初登場182位。 バンド・メンバーのアルコールやドラッグの問題から、MTVが当初PVの放映を拒否するが、ゲフィン・レコードの上層部の説得により 「ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル」 が放映されると、一気に人気に火が付き、50週間後に1位まで上り詰めた。


 今日の曲は、このデビュー・アルバムからのシングル曲で全米1位を獲得した 「Sweet Child O’ Mine (スウィート・チャイルド・オブ・マイン) 」 を。 1988年にリリース (89年にリミックス・ヴァージョンがリリース) 。

 映像は、公式PV。

 歌詞は、アクセル・ローズの当時のガール・フレンド (エヴァリー・ブラザーズのドン・エヴァリーの娘) に捧げられたもの、との事。

 












 そして、やっぱりもう一曲! 「ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル (Welcome To The Jungle) 」 を。 1987年リリース (88年に再発) のシングル。

 作詞・作曲は、2曲共にアクセル・ローズを始めとする当時のメンバーによる。

 映像は、こちらも公式PV。














アペタイト・フォー・ディストラクション/ガンズ・アンド・ローゼズ

¥1,800
Amazon.co.jp







             では、また~ !