例年ですと12月8日には (昨日ですが) 、ジョン・レノンの楽曲を取り上げていたのですが、ちょっと色々と忙しかったもので今日になってしまいました。 あしからず ・・・

 今年は、現在、80年代の洋楽を特集しているという事もありまして、80年代の曲を。

 そして、少しひねりまして、ジョン本人の曲ではなく、彼の息子ジュリアン・レノンの曲を取り上げてみようかなと思います。


 まずは、曲を。

 映像は、アップした方のジュリアン・レノンの写真を使ったスライド・ショー。












 歌詞は、こんな感じ ―――


  納得いかずに 玄関のステップに座っている

  君がそこにいる事を 感じている

  理由を考えてみたけど そんなに難しい事じゃ無い

 
  君は僕の心を見失いかけてるけど それでも君を愛している

  君に愛してもらう事の意味を どう分かってもらえばいい?

  僕には君が、しっくりくるんだ 手袋をはめた時の感じよりもね ・・・


  川岸にある石に腰掛け ギターを弾いている

  僕達の気持ちは 本当に遠く離れてしまったのかな

  そこには間違った何かがあると 分かっているかい?

  僕は ずっとそれを感じながら 過ごしていたんだ


  君の表情は 僕の心の鏡に映し出された きっと まだそこにいるんだろう?

  僕達は 自分達が思っているほど うまくやれたわけじゃない

  いつもトラブルを起こしては それを法廷で解決して ・・・

  やはり 日々が過ぎるにつれ お互いの間に距離を感じた

  君の心をつなぎ止める 道があれば ・・・ 


  谷間に腰掛け 太陽が沈んでいくのを見つめている

  やっぱり感じる 君がそこにいる事を

  理由を考えてみたけど そんなに難しい事じゃ無い

  僕は君を愛しているから 君が僕の心に気付かなくても

  いつかは 分かってくれる日が来るだろう


  君は僕の心を見失いかけているけど それでも君を愛している

  ふたりに変化が訪れた時 まるで太陽の日差しのような心地良さを感じるだろう

  
  川岸にある石に腰掛け ギターを弾いている

  僕達の気持ちは 本当に遠く離れてしまったのかな

  いや きっとそれは違うだろう

  僕達は お互いが考えている以上に 強く結びついているのだから ・・・



 ジュリアン・レノン (Julian Lennon) は、1963年4月8日生まれ。 イギリス、リヴァプール出身のミュージシャン。

 1963年にジョン・レノンと最初の妻、シンシアの長男として生まれる。 ジュリアンが5歳の時に両親が離婚。 離婚後は、母方で育った。 その後は何度かは、ジョンの新しい家庭にも遊びに行ったり、ジョンとヨーコの間の息子であるショーンとも遊んだり、仲が良かったとの事。

 ビートルズ関連のエピソードの一つとして、ジュリアンが5歳の頃、両親が険悪だった時にポール・マッカートニーがジュリアンを励ますために楽曲 「ヘイ・ジュード」 を書いたと言われている。 「ジュード」 というのは、ジュリアンのニック・ネームであった。

 1996年にロンドンで 「ヘイ・ジュード」 のレコーディング用楽譜類がオークションに出された際、「ポールが僕のために作ってくれた曲だから」 と、ジュリアンが2万5千ポンドで落札している。

 音楽活動では、ジョンの1974年のアルバム 「Walls and Bridges」 (= 邦題 心の壁、愛の橋) で、当時11歳の彼が、ジョンがピアノを弾きながら歌っている横でマーチング・ドラムを叩くという即興演奏が 「Ya Ya」 でレコーディングされた。

 これはジュリアンとのお遊びヴァージョンであったため、改めてその後のアルバム 「ロックン・ロール」 で、今度は真面目にレコーディングして収録されたという。

 そして、1984年にビリー・ジョエルなどを手掛けた事で知られる、フィル・ラモーンがプロデュースしたアルバム 「Valotte (ヴァロッテ) 」 でレコード・デビュー。 チャートでもかなりの成功を収めた。 (全英17位、全米19位)


Valotte/Julian Lennon

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 今日、取り上げさせて頂いた曲は、そのアルバムからのファースト・シングルでタイトル・ナンバーの 「ヴァロッテ」 。 全米9位を獲得し、日本では、この曲がジュリアン自身が出演したホンダ・シティのCMで使用された。

 「valotte」 とは、フランスの街の名前。 ここでファースト・アルバムの曲作りを行ったので、名付けられたとの事。

 作詞・作曲は、Julian Lennon 、Justin Clayton 、Carlton Morales 。


 父親譲りの声質やメロディ・メイクにおけるポップ・センスは、やはりすごいなと ・・・






             では、また。