今日から何曲か、佐野元春さんの曲を取り上げさせて頂く予定でいます !
まずは今日は、ちょっと懐かしいですが、1984年リリースのアルバム 「VISITORS」 (ヴィジターズ) からのシングル・カット曲にもなった 「NEW AGE」 (ニュー・エイジ) を。
映像は、「See Far Mile Tour Part2 1992~1993」 からのもの。
ラジオ局の Inter FM (インター・エフエム) のホーム・ページから 「Listen To The MAGIC ~アーティストが語るラジオの魔法」 という企画で、インタヴューに答える佐野さんの記事を読む事が出来ます。
「佐野さんとラジオの出会いは?」 とか 「これからのラジオはどうあるべきだと考えていますか?」 などの質問に答えていらっしゃいます。
その中の答えで、とても共感したし、感銘を受けたものを少し紹介します。
――― 人々が音楽に何を求めているのか? ただダンスをしたいだけじゃない。 ただの憂さ晴らしではない。
たった3分間の中に、生きる知恵が隠されている素晴らしい楽曲が、世の中にはたくさんある。なぜ、それを共有しないのか。僕はそう思う。
いい曲を知っている人がいたら、知らない人にそれを教えてあげる。 当たり前の話しだ。 そういう職業を何と言うか。 DJって言うんだ。
「ラジオには、やはり魔法の力がある?」 という質問では ―――
当然だよ。 考えてみて欲しい。 ガール・フレンドとの出会いは偶然だよ。 一生を共にする伴侶との出会いも偶然なんだよ。 それと同じように、良い音楽との出合いも偶然。
そして、僕の探していた良い音楽が偶然かかるところにラジオのマジックがある。 車を運転している時、街を歩いている時、ラジオからふっとある楽曲が流れてくる。 で、「なに? これ」 って耳をそばだてる。 イントロがあってフックにきたら、もう夢中になってる 。あっという間に3分が過ぎて、でも街の雑踏の中でその楽曲のタイトル、誰が歌ってるのか、よく聞き取れない。 そうすると、もう一日眠れない。
「なんていう曲だろう?」 「誰が歌ってるんだろう?」 って、気が気じゃない。
それは街で素敵な女の子を見つけた感覚とまったく同じだ。 「どこの高校に通ってるんだろう?」 「名前、なんて言うんだろう?」 とか、そんなのと似てる。
そして数日経って、また別のラジオから流れてきて、今度こそはアーティスト名、タイトル、全部キャッチしてすぐに書き留める。 そして僕はレコード屋でそれを買って、何度も何度も、レコードが擦り切れるまで聴いた。 それが僕の10代の時の音楽の生活だった。
今はいろいろと形が違っているけども、根本は同じ。 良き出会いというものは偶然にもたらされる。 ラジオは、その仲介をしてくれる。 だから僕らには良きDJが必要。 当たり前の話しだよ。 ―――
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では、また。