マーヴィン・ゲイ (Marvin Gaye) (1939年4月2日―1984年4月1日) は、アメリカ、ワシントンD.C.出身。 ソウル、R&B歌手。 モータウン・レーベル出身。

 マーヴィンは、厳格な牧師の息子として生を受け、地元の教会で聖歌隊に参加した事が、シンガーとしての第一歩。 同時にピアノやドラムといった、幾つかの楽器の演奏技術も習得し、音楽の下地を養った。

 音楽に没頭するきっかけは、彼の父親の常軌を逸した躾 (しつけ) であり、精神的な虐待であった。 この悲劇的な側面は、後の彼の人生に大きな暗い影を落とす事となる。

 学業を終え、空軍に入り、除隊した後に、ドゥーワップ・コーラス・グループなど幾つかのグループを渡り歩くうちに実力を付けた彼は、モータウン・レコードの社長、ベリー・ゴーディー・ジュニアにその才能を見いだされ、同レーベルでソロ・シンガーとしてのキャリアを踏み出す事になった。

 フランク・シナトラやナット・キング・コールの洗練さと、ゴスペルの影響を受けたサム・クックやジャッキー・ウィルソンの力強さを兼ね備えた彼の資質は、モータウン所属の歌手の中でもとりわけ高い人気を誇る事となった。

 特に、1960年代の中期で彼の人気を決定付けたのは、同レーベル所属歌手のタミー・テレル (Tammi Terrell) とのデュエットだった。 息の合った二人のデュエットは、高い人気を誇り、現在でも愛され続ける曲を数多く世に送り出した。


 今日の曲は、そのマーヴィン・ゲイ&タミー・テレルの 「エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ (Ain't No Mountain High Enough) 」 を。

 1967年リリースで、作詞・作曲は、Nickolas Ashford ,Valerie Simpson 。

 同年リリースのアルバム 「ユナイテッド (United) 」 に収録された。


 映像は、プロモーション・ヴィデオの様ですが、1967年に 「カラーで撮っていた」 となると、やはり、アメリカは凄いですね ・・・ 。

 マーヴィンにしてもタミーにしても、人生において、ハッピーなエンディングを迎えられなかった二人ですが、素晴らしい曲を残してくれました ・・・ 。

 マーヴィンは、44歳で (45歳の誕生日の前日) 父親との口論の末に、父親の放った銃弾に倒れ、息を引き取ったというし、タミーは、25歳という若さで脳腫瘍によりこの世を去った、との事ですね ・・・ 。


 「エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ」 、歌詞はこんな感じで、熱々のラヴ・ソングです。


  わかっているよね

  僕らの行く手をはばむ 高い山なんて無い

  どんなに深い谷も どんなに広い川も

  僕には 君と会うためには

  何の支障も無いんだよ ・・・

 
 












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      では、また。