「ラヴ・ミー・テンダー」 は、RCサクセションが1988年に発表したカヴァー・アルバム 「COVERS (カヴァーズ) 」 に収録。

 このアルバムは、洋楽のカヴァー・アルバムとして銘打たれ、全曲洋楽のヒット曲に日本語詞を付けた内容。

 本来は、所属レコード会社の東芝EMIから1988年8月6日 (広島平和記念日) に発売される予定だったが、収録曲の 「ラヴ・ミー・テンダー」 と 「サマー・タイム・ブルース」 で、反核・反原発が歌われており、先行シングルの予定だった 「ラヴ・ミー・テンダー」 とアルバム自体が、「素晴らしすぎて発売できません」 という東芝EMIの新聞広告と共に発売中止となった。

 この2曲は、特に露骨な原発批判の内容の歌詞になっていたため、日本の原子炉サプライヤーでもある親会社の東芝から圧力がかかった、という。

 「ロックの東芝だからこそ、メッセージ色の濃い作品を出すべきだ」 、と主張する忌野と東芝EMI側の話し合いは平行線をたどり、結局、東芝内での決定は覆らず、発売の中止が正式に決定する。
 これを聞き、呆れ、怒った忌野の 「素晴らしすぎて、出せないって言うんだったら、それを新聞に出してくれ」 という言葉が受け入れられ、この文句と訂正をする新聞掲載となった ・・・ 。

 しかし、リリースを望むファンの声が高まり、また、マスコミに取り上げられた事で世論の後押しもあり、RCの古巣、キティレコード (現:ユニバーサル・ミュージック) から遅れる事9日の8月15日 (終戦記念日) に発売が実現した。


 今日は、その 「露骨な内容の原発批判の曲」 2曲を ・・・ 。

 「ラヴ・ミー・テンダー」 は、エルヴィス・プレスリーのオリジナル。

 「サマー・タイム・ブルース」 は、エディ・コクラン。


 映像は、ライヴ。

















カバーズ/RCサクセション

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         では、また。