マイ・スウィート・ロード (My Sweet Lord) は、ジョージ・ハリスン (George Harrison) が、1969年に全米トップ20ヒットを記録した、エドウィン・ホーキンス・シンガーズによる18世紀のゴスペル・ナンバー 「オー・ハッピー・デイ」 にインスパイアされて書いた曲。 元来は、当時ビートルズが営んでいたレコード・レーベル 「アップル・レーベル」 に在籍していた、ビリー・プレストンに1970年に提供した作品。

 ハリスンのヴァージョンは、同年の1970年に自身のアルバム 「オール・シングス・マスト・パス」 からの先行シングルとして発売され、全米・全英で、元ビートルズのメンバーのシングルとしては初となるヒット・チャート1位を獲得。

 歌詞は、当時 「クリシュナ」 (インド神話に登場する英雄) に大きく傾頭していた彼の神への信仰心を歌ったもので、同じようなフレーズを繰り返す構成となっている

 映像は、バングラデシュでのライヴ。





All Things Must Pass (30th Ann) (Dig)/George Harrison

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 ヒットから間もない1971年3月に、「マイ・スウィート・ロード」 の盗作騒動が起こる。

 1963年の全米No.1ヒットである、アメリカの女性アイドル・グループ、シフォンズ (The Chiffons) の 「He's So Fine」 (= 邦題 イカした彼) をカヴァーしたジョディ・ミラーという女性カントリー歌手の曲が、アレンジもあいまってだが、酷似しているという事で、騒動が始まった。

 「He's So Fine」 の作曲者、リチャード・セルフの遺族、楽曲を管理するブライト・チューンズが訴え、1976年、遂に訴訟問題にまで発展した。

 ハリスンは、「何年も前に死んだ彼 (セルフ) の会社を引き継いだ会計士達が、金目当てに僕を訴えている」 と、当時コメントした。

 結果、ブライト・チューンズに多額の賠償金を支払った ・・・ 。

 後に、「暫 (しばら) くの間は、誰かの歌と同じようなメロディの曲ができたらどうしようと考えて、ギターにもピアノにも触れなかった ・・・ 」 「しかし、後悔はしていない」 と語ったとの事。

 では、そのシフォンズの 「He's So Fine」 を聴いてみましょう。 有名な曲です。





 どうだったでしょう?

 私は、「うーん、まぁ、似ていると言えば、似ている ・・・ Aメロがね ・・・ 」 という感じですが、このくらいは、しょうがないんじゃないかな? と、思います。





    では、また。