今日は、仕事が休みで、朝起きて、パソコンを起動させたら、「ニュース・トピックス」の見出しで、こんなのが目に飛び込んできた・・・。「石原知事 - 銅メダルで、狂喜する馬鹿な国 - 」・・・。

 「銅メダルをとって狂喜する、こんな馬鹿な国はないよ。」東京都の石原慎太郎知事は25日、バンクーバー五輪の日本選手団の活躍に対する国内の反応について、報道陣にこう述べた。
 同日あった、東京マラソン(28日開催)の関連式典の挨拶でも、同五輪に触れ、「国家という重いものを背負わない人間が、速く走れるわけがない、高く跳べるわけがない。いい成績を出せるわけがない。」と話したという・・・。

 2009年10月に、2016年の五輪開催地を選ぶ招致レースに、巨額な税金が投入されたが、結果、落選・・・。東京都は、来るかどうかわからない、このオリンピック招致レースに150億円もの大金を使ってしまった。

 長野冬季五輪の時は、招致費が当初の5倍以上、大会運営費は、3倍近くまで膨れ上がった・・・。それでも、行われれば、それなりの経済効果もあったと思われるが、行われなければ、かかったお金は、税金から賄われる・・・。今、日本の経済は、上り調子でもなければ、余裕もあるわけではない・・・。

 私の実家の両親(東京都在住)などは、僅かな年金で、「後期高齢者医療制度」などの悪法に翻弄されながら、肩を寄せ合い、細々と暮らしている・・・。そんな、現実を無視し、何百、何千億円という、0が幾つ付くのか、わからない単位のお金を平然と使う役人。そもそも、オリンピック招致の賛否を都民に問う事も無く・・・。

 私は、仕事柄、車の運転をする事が多く、運転中に道路情報も必要で、音楽番組も大好きなので、よく、ラジオを聴いているんですが、ここ10年ぐらいかな?・・・番組中や、「ニュース」の中で、電車の運行状況の臨時速報で、「~線、~駅にて、人身事故発生、運転を見合わせています・・・。」「お出かけになる方は、今後の運行情報をご確認を・・・。」という、アナウンスが、とても多くなっている。アナウンサーは、事務的に、淡々と・・・。(マニュアルで決められているんだろうけど・・・。)1日に、2回も3回も聴いてしまう時がある・・・。

 これは、けっこう、こたえます・・・。「何で、そんなに・・・。」「死んじゃだめだよ・・・。」「死んだら、終わりだよ・・・。」と思います・・・。

 日本の年間の自殺者は、ここ何年も、3万人を超えているという・・・。こういう事を、「馬鹿げている国」と、いうのでは、ないか?・・・。何故、そんなに多くの人が、自ら命を絶たなければならないのか?・・・。

 話は戻りますが、そんな時代に、国の政策にも大きな発言力、影響力を持つ、東京都のトップである、知事が、「銅メダルを取って狂喜する、こんな馬鹿な国はないよ。」なんていう、発言をしたっていう報道を聞いてしまうと、もう、なんと言うか・・・、怒りを通り越し、がっかりしてしまう・・・。

 誰も、「狂喜」などしていない。果敢に挑戦して、その結果に「立派だった」と、讃えているだけでしょ、みんな・・・。

 選手達は、4年間必死に練習してきた。ここで、失敗すれば、次は4年後。8年間が、練習と苦悩で費やされなければならない。「国家を背負う」なんて事は、二の次。選手達は、自分を助けてくれた周りのスタッフや、家族のために、そして、自分のためにやっている。その後に、「私は、日本の代表なんだ」でしょう・・・。

 こういう過激な発言は、(あの人は、名前が「慎太郎」なんだから、もう少し)慎んでもらいたいと思う・・・。

 今の日本には、発言力を持つ、「強いリーダー」が、必要なのかもしれないが、それは、「ファシズム」に通じるものがあるので、冷静な目で見る事が大切・・・。

 長々と書いてしまいましたが、こよなく、スポーツや、音楽を愛する私としては、どうにも、黙っていられなくなってしまい・・・。

 音楽ブログは、この後、「女子フィギュア・フリー」を見てから、心を落ち着かせて、更新させて頂きたいと思っています・・・。



        では、後ほど・・・。