ドアーズ(The Doors)は、アメリカ、カリフォルニア州・ロサンゼルス出身のアート・ロックバンド(※)。1965年から1970年代初めまで活動した。

 1967年にリリースしたデビュー・アルバム「ザ・ドアーズ(The Doors)(=邦題 ハートに火をつけて)が、ロック・ミュージック界にセンセーションを引き起こし、同アルバムからの第2弾シングル「ハートに火をつけて(Light My Fire)」が大ヒットし、ジェファーソン・エアプレインや、グレイトフル・デッドと並びアメリカのトップ・バンドの一つとなった。

 1971年にリード・ヴォーカルのジム・モリソンが、ヘロインの過剰摂取により死亡した後も、残りのメンバーは、活動を継続し、(ヴォーカルは、バンド内のメンバー2人が担当。)2枚のアルバムをリリースしたが、商業的に失敗し、3枚目のアルバム「フル・サークル」をリリース後、解散した。

 今日の曲、「タッチ・ミー(Touch Me)」は、ジム・モリソン健在の頃の、4枚目のアルバム「ソフト・パレード(The Soft Parade)」(1969年)からの先行シングルとして、発表された曲。




The Soft Parade/The Doors

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 ※注釈 アート・ロックとは?・・・

 主に1960年代後半に活躍した、特定の要素を持つロック・バンドや、その作品を分類した言葉で、日本のレコード会社が分類のために使い出したと言われている。同時期に「ニュー・ロック」という言葉も生まれており同じ意味で用いられる場合が多い。
 アート・ロック(ニュー・ロック)という音楽ジャンルが、アメリカ、イギリスで生まれた背景には、それまでの「ヒット・チャート重視」の作品作りなどに、価値観の変化が起こり、「演奏時間を気にしなくてもいい」、「アルバム1枚をトータルとして、聴いてもらう」という作り方のバンドが増えてきたためだという。「ベトナム戦争」や、「テレビの普及」なども影響していたという説もある。
 代表的なミュージシャンは、クリーム、ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス、ピンク・フロイド、ヴァニラ・ファッジ、レッド・ツェッペリンなど。ビートルズなどは、それまでのアルバムが、シングル・ヒットの寄せ集めが主体だったのに対し、1967年に発表した「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」というアルバムは、この流れを前提としていた・・・。
 また、この傾向は、1970年代に入って更に強まり、特に「プログレッシブ・ロック」と称される分野に受け継がれた。

 
 ちょっと、説明が長くなりましたが、「プログレ」を説明するのに避けて通れない重要ポイント(?)だと思いますので・・・。「プログレ」も大体こんな感じの意味でいいと思います。



          では、また。