今日の曲、「愛の世代の前に」は、1981年に自身初の武道館コンサートを行う事が決定し、その公演の為に、もう1枚、インパクトのあるアルバムが欲しいという事で、僅か2週間で書き上げたという、同名タイトルのアルバム「愛の世代の前に」に収録。
このタイトルに込められている意味は・・・当時の本人のコメントから・・・。
「1960年代に "ラヴ・ジェネレーション" という言葉が流行った。あの頃は、すごくヒッピー的なイメージとして、ラヴ・アンド・ピース の世代だと言っていたんだけど、僕はそうじゃない、愛の世代というのは、もっともっと後の世代なんだと思った。
1945年に原爆が投下されて、核融合というのが、地球というもろい生命体の中に持ち込まれた。それまでの何億年とその後の僅か30年というのは、全く違う世代だなと思った。それまでの戦争というのは、どんな戦争にしても、地球の生命体や、人類のヒューマン・レースには、何の影響も持たないが、1945年以降の世代というのは、一瞬にして、全人類がいなくなってしまうという、とてつもない、大きな危機感と虚無感に左右されていると思う・・・。」
広島県出身の浜田省吾らしい、もっと言えば、浜田省吾にしか書けない、タイトルであり、詞の世界ではないかと思う・・・。
愛の世代の前に/浜田省吾

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「愛の世代」を迎えるためには、人類は、何を考え、何をしなければならないのか・・・。
では、また。