デイヴ・クラーク・ファイヴ (The Dave Clark Five) は、イギリスのバンド。
1960年代にブリティッシュ・インヴェイジョン勢力のバンドとして、活躍。 DC5 と略される。
ドラマーのデイヴ・クラークを中心に、ロンドン北部のトッテナムで1962年に結成され、1964年デビュー。 同年に、「グラッド・オール・オーヴァー」 のNo.1ヒットで脚光を浴び、ビートルズの好敵手と目されるようになる。
その後も、代表曲となる今日の曲、「ビコーズ (Because) 」 などがヒットし、アメリカ進出も成功し、一躍、スターとなる。
バンドは、サックス、オルガンをフィーチャーしたスタイルで、他のバンドとの差別化を図り、その音は、リヴァプール・サウンドに対抗して、トッテナム・サウンドとも呼ばれた。
ここで、ちょっと、言葉の解説を。
ブリティッシュ・インヴェイジョンとは ・・・・
「イギリスの侵略」 という意味で、米音楽業界が、呼んだ言葉。 ビートルズの米国での驚異的な成功が呼び水となって、同じ英国出身のバンドが、次々と米国に渡り、1964~1965年にかけて、ビルボードの約半分が、これらのバンドで占められるという現象が起きた事による。
リヴァプール・サウンドとは ・・・
1960年代前半、ロックンロールを国際的な市場にした、大衆音楽のスタイルで、リヴァプール・サウンド = 「イギリスのサウンド、イギリスでのロック」 という解釈による、日本独自の呼称。
ちなみに、英米では、ビートルズを含むリヴァプール出身のバンドを指して、マージー川に由来する 「マージー・ビート」 という名称で呼ぶ。 ロンドンやマンチェスターなど他地域のバンドを含めた場合は、「ブリティッシュ・ビート」 という総称で呼ぶのが一般的。
当時、イギリスの港町、リヴァプールには、海外から多くの労働者が訪れたので、多様な音楽を演奏するパブやレコード店が存在していた。 そのような環境下で米国の大衆音楽のロックンロール、R&B 、ブルースに熱中する若者が生まれた。
情報源はもっぱら、米軍放送や、海賊放送であり (このことを題材にした映画、「パイレーツ・ロック」 が、最近、公開されてましたね。 DVDになったら、絶対見るぞー! ) 、船乗り達が買ってくるレコードであった ・・・ 。 その中から、出てきたのが、ビートルズだった。
では、デイヴ・クラーク・ファイヴの 「ビコ―ズ」 を。
The Hits/Dave Clark Five

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デイヴ・クラーク自身が、DC5 の音楽の販売の権利を所有していて、なかなか販売するのを認めないために、DC5 のCDが世間に出回らないという説もあるという ・・・ 。
では、また。