その後、Uは私抜きで皆で集まったりすることもあった。
いろいろと暗躍してたようだ。
さまざまな紆余曲折を経て、MとN子はUが原因で別れた。
後日、N子から聞いた話しでは、ファミレスで、UがなかなかMに体を許さないN子に対して極めてプライベートなことに口を出し、N子は大勢の前で恥をかいた。MはUの非常識な発言をしばらく止めることができず、N子はそんな彼に愛想を尽かしたらしい。
二人で話し合ったときに、Mは『悪いのは全部自分で、Uさんは悪くない』と言ったらしい。
社会人としては合格だけど、彼氏としては失格だ。
N子はUを庇うMの価値観は理解できないと別れを告げた。
Uに対しては激しい嫌悪感を抱いている。
私はMとY子とN子以外の決別を決め、Uの行いを全て話した。その上で二人がどうしたいか聞いてみた。
MとY子はUと友達関係を続けることを選んだ。
その決断に私とN子は唖然とした。
UのせいでMはN子と別れることになった。
Y子もMも、UがK子とW子に手を出したことを知りながらも友達関係の継続を選んだ。
普通の女性ならUに対して嫌悪感を抱くだろうに…。
Y子は私に期待されるのが辛かったらしい。今のままの自分でいいし、変わりたいとは思わないと。
Uは異性としてタイプではないけど、友達としては優しいし、今までのYちゃんでいいと言ってくれるからと。
Y子は自分は結婚できないと思い込んでいる。自分のことで精一杯で子供も育てるのは無理だと。自分には魅力がないから付き合うとかも無理だと。
だから社会に出ようともしない。出会いを求めることもない。そんな思考が少しでも変わればと思っていたのだが…。
Mはほどほどの付き合いがいいらしい。本音で語り合うとか、ぶつかることなく、トラブルもなく、たまに会うくらいの友達関係がいいらしい。
だから今くらいの温度がちょうどいいのだそうだ。
あまりの価値観の違いに、この先、友達関係の継続は無理だと私は二人との決別を決めた。
何よりUと友達関係を継続できる価値観が全く理解できなかった。
W子はUとの一件以来、私達とも距離を置き、精神疾患の治療に専念している。
MとY子は中学からの同級生だった。一見、関係は良好だと思っていたが、私達は薄氷の上にいたのだ。
私はそれに気付いていなかった。
違うグループと混じることで、薄氷のヒビは広がり続けた。
これが相性のいいグループならヒビに気付き、修復できたのだろう。
皆にそれぞれいいところはあった。もちろん欠点も。
でも、違う友達と会わせる相性は重要かもしれない。
※この話しはもう三年前の話だ。一度、K子と会った。
今は以前ほど集まってはいないらしい。年に数回くらいとか。
とくに新しい友達もできてない。K子の具合はあまり良くない状態だと言っていた。
Uは少し前に病気で入院してたらしい。