リンパ浮腫外来の医師&看護師が往診に来る(Day8) | 昔、卵巣がんだったことがあったような~(^^ゞ

昔、卵巣がんだったことがあったような~(^^ゞ

旧ブログ名は「卵巣がんでした~(T^T)→勝手に治った宣言v(^O^)/」
大学病院で卵巣腫瘍を切除
 →卵巣癌Ⅱc期ですと~ぉ(T^T)
 →もう一回手術~(T^T)
 →抗がん剤も~(T^T)
 →勝手に治った宣言v(^O^)/
 →めでたく終診\(^O^)/

6:00 点灯 術後5日目の朝は雪。
やっと朝になる。痛みと不安で結局一睡もできず。
大量の寝汗でベッドがぐっしょり濡れてしまう。
Ns.Meさんを待ちわびるが、今朝は他の患者さんに手がかかっているのか、やってこない。
痛みで動けず、7時半ころまでカーテンを閉じたまま転がっている。

7:40 朝食
お膳を置いてもらうも、放置。
8:15ごろやっと食べ始めるが、ほんの少ししか喉を通らない。

9:00 朝回診
トイレから出てきたところに先生たちがやってくる。
SgDr.が寄ってきたので、「しょんぼりしちゃった・・・」と硬膜外麻酔のバルーンを見せる。

もう一回足したんだよね、とYoDr.。
痛いか、と訊けば、痛くないワケない!って言われちゃうしなぁ、と笑いながら言う。
どうする?、という無言の問いかけに、ちょっと迷って、
「あとロキソニンで頑張るので抜いてください」と言ってみる。

ドレーンからの廃液は320ml。
ちっとも減ってない感じがするけど、こちらも抜いてもらうことになる。
あとはカラダが吸収してくれるからね、と言われる。
栄養たっぷりの液なので、全部出しちゃうよりいいのだとか。

左脚のむくみのことを伝えたら、見せて、とカーテンを引かれる。
4人の医師がみんなカーテンの中に入ってくると、かなりの威圧感。
しかも場所が場所だけに、少し躊躇してみる・・・も、
結局先生たち手術で私の全裸姿もお腹の中も、全部見てるわけだし、と開き直る。

えいや、と脱ぐものを脱ぐ。
YoDr.がまず右脚の付け根を触って、次に左脚を同じように触る。
「こっち、きてるね」と言いながら、リンパ外来どうなってるの?と、若い先生たちに訊く。
SbDr.が「往診に来てくれる、と言ってましたよ」と言うと、
ほぉ、そんなことまでしてくれるんだ、とかなんとか、ブツブツ。
マッサージ早めに始めたほうがいいそうだから、脂肪が固くなっちゃうと元に戻らなくなるから、
と真顔で言われて、ハイ、と真面目に答える。

手術のキズのことだけ考えていればよかった前回とは大違い。。。
これに今度は抗がん剤の副作用も重なってくると思うと不安になる。

9:20 Ns.Sさんが来る。
そのうち処置室に呼ばれますから、と言われて待つ。
・・・が結局呼ばれたのは10時半。

10:30 処置室へ
Ns.Maさんに台の上へ寝かされるが、待てど暮らせど・・・放置。
途中トイレに行きたくなって、一時休戦。Dr.の手が空かないらしい。

11:00すぎに再開。
SbDr.が来てくれる。
最初に硬膜外麻酔のチューブ抜き。これは前回と一緒。
次にドレーン抜き。準備をしながら、「☆さんはキズきれいに治りますよ」とSbDr.が言うので、
「どうして?」と理由を尋ねると、「・・・1回目のキズがきれいだったから・・・」
前回のキズいつ見せたっけ、と一瞬思ったけど、手術の時見てるもんね、と勝手に納得。
SbDr.にドレーン写真と、キズ写真を撮ってもらう。
ドレーンを抜いているところをカメラで狙ったら、動画は勘弁してください、と言われた。

同時にキズを覆っているゴムのテープも剥がしてもらう。
シャワーOKかと思ったら、明日からにしてくださいとのこと。
まだ中から滲みてくると思うから、と言われて、そうだよなぁ、と思う。
腹の中と直結しているわけだから。

仕方がないので、シャンプーして身体を拭いて、着替える。
久しぶりに自分の服を着る。
お腹が腫れていてズボン系がはけず、パープルのロングワンピで誤魔化す。

12:00 昼食
ほとんど食べられず。

13:00 寒気と疲れで布団をかぶって横になる。

14:00 薬剤師Nさんやってくる
漢方薬の飲み合わせのことなど訊いてみる。
レンドルミンが朝残ってしまう、と言うと、マイスリーに変更しては?、と提案される。
医師にはNさんから伝えておいてくれる、とのこと。

15:00 いつもより早めの夕回診
もうひとつのオレンジグループもほぼ同じ時間に回診。
どうも夕刻に何かあるらしい。

16:00 コーヒーを淹れてみる。
・・・と思ったら、リンパ浮腫外来のNs.Skさんがやってくる。

リンパ浮腫外来は肢体不自由リハビリ科の中に設けられた専門外来で
現在は医師1名と看護師2名でやっているとのこと。
ベッドサイドに着くなりじゃーっとカーテンを引いて、
Ns.Skさんのマシンガントークスタート(笑)。

少し遅れて、リンパ浮腫外来のFDr.もカーテンの中へ入ってきた。
ネームプレートを見て・・・ダンナの名前と一文字違いだ・・・とこっそり思う。

とにかく、このままリンパ浮腫へ移行してしまうのではないかと不安に思っている、と伝える。
FDr.によれば、まだ手術直後なので、今起こっているむくみは引くかもしれない、
慢性的なものになるかどうかは、まだわからない、とのこと。
今後、化学療法をすれば、抗がん剤の副作用で必ずむくみがくるので、
そうなると、もう何が原因なのかわからなくなっちゃうんだけどねー、とも。

リンパ浮腫の治療の3本柱は
1.スキンケア
2.マッサージ
3.圧迫=弾性着衣の着用
だそうな。
・・・そうはいっても、これで予防できるかどうかはまだよくわかっていないんだ。。。
とFDr.が申し訳なさそうに言う。
今まであまり注目されてこなかった分野だから・・・と。

リンパマッサージの説明を受けたか、と訊かれたので、
昨日、病棟の看護師さんに説明してもらったんだけど、イマイチよくわからなくて、と言うと、
紙の資料だけじゃ、わかりにくいですよね、スミマセン、とSkさんの実技指導が始まる。
よかった、こうじゃなくちゃ、具体的にどうやればいいのかわからないし。

リンパ液がたまる場所は皮膚の表層なので、力はほとんどいらない、
手の皮膚とマッサージする場所の皮膚を直接合わせて、摩擦で皮膚をずらすくらいの力加減でOK。
骨盤から胸の下までのリンパ管がなくなってしまったので、
そこを迂回して脇下のリンパ節までリンパ液が戻る道筋を表層につくる、というのが目的とのこと。
下肢の場合は、いかに鼠径リンパ節を無視して脇下へ行かせるか、というのがポイントらしい。
ふむふむ。

マッサージは基本的に全裸でやるので、着替えの時やお風呂でやる方が多いですよ、と教えてもらう。
昨日もらった資料を見ながら、こんなに細かくやらなくてもいいので~、
と今の私の状態に合わせた手抜きバージョンも伝授してもらった。
いろいろな話をしながら、Skさんはするすると私の服の中へ手を入れて、マッサージをしていく。
えぇ~、そこまで手を入れちゃうの~?という部分まで。
男の人がやったら大変なことになりそう。。。

マッサージの話が終わると、次は弾性着衣の試着。
Skさんのバッグからいろいろな種類のものが出てきてびっくり。
腹部の手術の後だから、マタニティータイプがイイと思う、とその中から1つを取りだす。
手にとらせてもらうと、えらい固いストッキングだなぁ、という印象。
圧力は30mmHgとのこと。1足8400円ときいて、高い!と驚く。
医師の指示書があれば、後で申請すると価格の7割が戻ってくる制度があるそうで、
FDr.が指示書を書いてくれるという。ぜひ、とお願いする。
ドラッグストアなどで売っているスリムウォークのパンストタイプでもいいそう。
ただ圧力が10とか20mmHgなので効果は落ちるらしいし、保険の適用外。

早速試着させてもらう。
お腹が腫れていて前屈みの姿勢ができないのと、ストッキングが固いのとで、うまくはけない。
はき方のコツまで教えてもらう。
かかとの部分を残して裏返してからはき始め、
いつも生地が1枚になるようにたるませないように少しずつ上げていく。
大汗をかいて、やっと試着完了。
「これで大丈夫みたいですね」とSkさん。院内薬局へ発注までしておいてくれるという。
至れり尽くせり。

Skさんの荷物の中に三角形をしたスポンジ?が入っていたので、
これは何ですか、と質問してみる。
これは、外陰部用の圧迫用具です、とSkさん。
ストッキングやガードルの内側に入れて使うのだそう。
ガードルは身体を締め付けないタイプがいいそう。
選ぶときのポイントは、線でなく、面で支える構造になっているか、とのこと。
ショーツなども幅広のレースがついているようなタイプがよいらしい。
いずれにしても、リンパ液が脇下へ戻るのを妨げるようなものは身につけないのが基本。

これでリンパ浮腫外来を初診したことになるので、
次回以降は電話で予約を取ることができる、と説明を受ける。
受診するのでなくても、何かあったら相談にのるので気軽に電話してください、と言われる。
「15時から17時の間以外は電話しないでください!」という婦人科外来とは大違い(笑)。

休み明けに指示書を持ってきますね、と言いながらSkさんがカーテンを開けたのが、17時半。
あっというまに1時間半も経っていた。。。

18:00 夕食
半分くらい食べる

19:30 デイルームへ
手術の翌日から毎日電話をかけてくれていた知人へ電話。
ずっと電話に出られなかったことを詫びる。
来週仙台に来る用事があるから、お見舞いに行きたい、と言われたのだけれど・・・
抗がん剤で吐いてたら申し訳ないから、と丁重にお断りする。
気持ちはとてもありがたいのだけれど、できたら弱ってる姿を見せたくないと思う。
元気になったら、遊びに来てください、とお願いする。

20:00 Ns.Aさんやってくる
ガーゼ交換。SbDr.が言っていたとおり、ガーゼがびしょびしょになっている。
換えてもらいながら、リンパ浮腫外来の往診の話などする。
明日はシャワーできるかな、と言うと、身体を温めるのはむくみにもいいんですよ、とAさん。

21:00 消灯
マイスリーを飲んでみる。
5分ほどで急激な眠気に襲われる。怖い薬だ、と思う間もなく、落ちる。

26:30ごろ 痛みで目が覚める。
トイレに行こうとメガネを探すも・・・見つからない。
しかたなく、ナースステーションへ行って、事情を話す。
それほど忙しくなかったようで、Aさんが懐中電灯を持って一緒に探してくれる。
なんと・・・ベッドの下に落ちていた。
一体私どこにおいて寝たんだろう。。。